ドラゴンクエストを彩る重要な要素の一つ、BGM。
すぎやまこういち先生が作り出した音の数々が、私たちの冒険をよりドラマチックにしてくれます。
以前ドラクエの好きな曲5曲を紹介する記事を書きましたが、最後に書いている通りまだまだ好きな曲はあります。
ということで今回は、以前はあげなかったドラクエの好きな曲を5曲紹介したいと思います!
以前の記事
ピラミッド
ドラクエ3で聞ける曲で、ダンジョンであるピラミッド専用曲です。
昔のドラクエは、ダンジョンの曲は洞窟・塔に関わらず一曲だけでしたが、このピラミッドはわざわざ専用曲が使われています。しかも容量不足に悩まされたドラクエ3で、その容量を割いてでも入れられた一曲です。
異国情緒あふれる曲調で、現実とリンクする世界を旅するドラクエ3において、本当に世界旅行をしているかのような気持ちを味わわせてくれます。
そして何よりも私がいいなと思うのが、こちら、リメイク版では夜のアッサラームでも使われているのです。
これは、ベリーダンスが行われている劇場に近づくほど音が大きくなっていくというドラクエの中でも珍しい演出付き。16歳の勇者がワクワクドキドキしながら劇場に向かう様が容易に想像できて好きです。音楽の力はすごい。
ジプシーダンス
ドラクエ4の第四章の戦闘曲です。
これはかなりの人気の曲ですね。マーニャとミネア、父の仇を取るためという決して明るくはない旅路の中で流れるこの戦闘曲は、憎しみの旅であっても強く美しく戦おうという二人の想いが感じられます。
さきほどのピラミッドはベリーダンスの劇場でも流れることから、ダンスの曲という一面がありますが、あちらは神秘的な、謎に満ちた美女たちの踊りを彷彿とさせます。そしてこのジプシーダンスは、異国ながらも力強さを感じさせる踊りを彷彿とさせます。まさにマーニャにぴったり。
ヒーローズにてマーニャの実際の戦いっぷりが見れますが、まさに踊るように戦っているんですよね、彼女。
魔塔の響き
ドラクエ7の塔の曲です。
ドラクエ7は謎の神殿をはじめとして、不気味だけど神秘的な曲が多いです。この魔塔の響きもその一つ。
こちらは、ドラクエ1の洞窟と同じで階層が変わると曲が変わるというタイプ。1~5段階まであり、塔なので、登れば登るほどより現実味のない曲になっていきます。これがまためちゃくちゃ怖いのです。おどろおどろしいとかじゃなくて、まるで人間が踏み入ってはいけない場所に来てしまったかのような雰囲気を静かに伝えてきます。リートルードの時の狭間洞窟に入る前の部屋、および当ダンジョンでも四段階・五段階の曲が流れるのですが、恐らくほとんどの人にトラウマを植え付けたと思います(私もです)。
しかし今聞くと、過去に戻り現実ではありえない体験をしていく主人公たちが、まさしく肌で感じているであろうその場の空気を教えてくれる良曲です。
ドラクエ7は怖い音楽が多いですが、今聞くとすごく気に入ることが多いです。
楽しいカジノ
ドラクエ4やドラクエ8、ドラクエ10のカジノで使用される曲です。
複数作品で使われるだけあって、ドラクエのカジノといえばこの曲!という人も多いでしょう。他にもドラクエにはカジノの曲はいくつかありますが、私もこれが一番好きです。
カジノに来たというワクワク感、その場にいる人々が浮足立っているであろうことがよくわかります。そして、ちょっぴり大人な世界が広がっていそうな、そんな無限の可能性を感じさせてくれる曲です。
でもドラクエ6のハッピーハミングも好きなんですよねぇ。より大人な雰囲気になっていて、ちょっとドキドキします。
天の祈り
ドラクエ9の天使界で流れる曲です。静かに、寂しげに流れるイントロが特徴的です。
ゲームの最初の方で流れる曲ですが、あまりにも寂しげなその音楽から、これまでのドラクエとは違ったストーリーになるのではないかという予感を起こさせてくれます。
人々を幸せにするのが天使の役目なのに、その天使界で流れている音楽がこの調子というのがなかなか衝撃でした。しかしそれにより、天使とは人間とは全く違う生き物。人間からすると、存在は知っているけど彼らがどんな生活をしているのかは謎に包まれている存在なんだとなんとなく感じられるようになっています。
そんな人間とは違う生活をしている天使が、人間界で生活をするようになる……う~ん深い。リメイクはまだなのか。
リラックスしたいとき、考え事をしたいときによさそうですね。すぎやま先生の作る音楽はクラシック音楽をベースにしているだけあって、作業中に流すのにすごく向いていると思います。
以上、今回はこの5曲でした!
もちろんまだまだ好きな曲はあります。またいつか、好きな5曲をあげさせていただければと思います!
(文・やなぎアキ)
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