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【ダイの大冒険】ダイ大第七十九話感想!こぶしがあち~ぜ!

先日、サイゼリヤに行ってティラミスを食べました。

あのクオリティで300円で食べられるのはどうかしています。美味しかったです。あとポップコーンシュリンプが好きです。

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

ということで、復活したヒム大躍進の「銀髪のヒム」行ってみましょう。

 

新生ヒムの強さ

前回、ハドラーや親衛騎団の仲間の想いを胸に、完全に生き物として復活したヒム。

闘志を宿した力強い拳を受け、一度は戦うことを諦めたヒュンケルでしたが、アバン先生に教えられたことを真に理解し立ち上がります。

しかし、そうはいってもヒムのパワー、スピードはヒュンケルを上回りあっという間に地に倒れてしまいます。しかもヒュンケルの技は今のヒムには効かないでしょう。どうするヒュンケル~!

 

しかしヒュンケル、そんなピンチでも解説者としての矜持は譲れない模様。

ヒムのこれほどまでのパワーアップは、チェスで言うところのプロモーションだろうと解説してくれます。

 

ポーンの動きは前方に進むだけで、後方に戻ることができない。相手側の最終ランクに到達したポーンは、それ以上動けなくなってしまう。 そのため、プロモーション(Promotion、昇格・成る)と呼ばれるルールが決められている。 相手側の最終列に達したポーンは、同色(味方)のクイーン、ビショップ、ナイト、ルークのどれか好きな駒に昇格させなくてはならない。

ポーン - Wikipedia

 

将棋の駒をひっくり返すやつみたいなことですか?将棋もチェスもあんまりわからないのですが、ヒュンケルはチェスにも精通しているのか!とびっくりしました。

つまり、このプロモーションを経てポーンであった彼は最強クラスの戦士に進化したということなのかもしれません。

だからどうしたと思った矢先に、ヒムも同じことを言いながら殴りかかりに行きました。

 

さぁヒュンケル、ボロボロです。しかし彼は戦いを諦めてはいない!その目に宿る闘志をヒムも感じ取ります。

ヒュンケルは解説者としての観察眼を発揮し、ヒムは攻撃の際にわずかに隙ができることを見抜きます。その隙をついて、技を当てることを決めます。彼の覚悟を感じ取ったヒム。

一瞬のにらみ合いの後衝突する二人!そして見事に隙をついたヒュンケルがヒムの背後を取り抱き着くと、渾身のグランドクルスを放とうとします!

 

死なばもろともか!カカロットとラディッツの構図だ!しかしここにピッコロさんはいない!ヒュンケル自身が、技を放つしかないんだ!あとでドラゴンボールで生き返らせてやるからなー!(混乱)

 

しかぁし!本日すでに二度もグランドクルスを放っているヒュンケル!気を溜めるのに時間がかかってしまい、ヒムに反撃を喰らってしまいました!

くそぉ、仙豆があればなぁ!仙豆が!でも仙豆って大体いっつも足りてなくて三粒とかしかもらえないんだよなぁ!(混乱)

 

 

拳でしか勝てない戦いがある

さてダイたちはというと、先生の羽とポップの回復呪文により完全回復していました。今一番回復してあげたいの、ヒュンケルなのになぁ!くそ~。

さぁ、いつでも敵を迎え撃つことができる3人+1匹。

そこに現れたのはなんと……ミストバーンでした。まぁ雑魚敵とか出てきてもストーリーの邪魔でしかないですしね。

ミストバーンの説明により、今いる場所はバーンパレスの中心部であるホワイトガーデン、そしてバーンがいるのは天馬の塔であることがわかりました。ん?天魔か?まぁそういうわけです。

こちらも一触即発の雰囲気ですね。

 

さぁさぁ、ヒュンケル、いよいよあとがありません。それでも彼の中に闘志があるかぎり、彼が不死身のヒュンケルである限り、立ち上がり続けます!

そんな彼を完璧に倒すことがヒムの野望!鎧の魔槍をヒュンケルに返し、まだまだ戦う気満々です。しかしヒュンケルは返された槍を置き、武装を解いてしまいます。筋肉がすごい!筋肉がすごいぞ!

 

ヒュンケルはヒムと互角と戦うために全てをなげうち、闘気と闘気、拳と拳の戦いで決着をつけることにしたのです!負けるなら、力を出し切ってから負ける!そのアバン先生の教えの通り、己の肉体全てをかけて戦う決意をしたヒュンケル!

ヒム、優しいので、「忘れてる?俺の体オリハルコンだよ?生身で殴ったらお前の拳砕けちゃうよ?」と忠告してくれます。こういうところ、やっぱりハドラーと似ているんですよねぇ。

しかしヒュンケルにはすでにこれしかありません。武装を解いて自らを背水の陣に追い込み、自らの力を全て闘気とし、拳に込める!それしかない!これは制約と誓約!鎧の魔槍の武装を解くことで防御力と引き換えに莫大なパワーを得る!そういえば冨樫先生Twitter開設していましたね。ハンターハンターの続き楽しみです。

死中に活どころじゃねぇ、と驚くヒム。私もカレーにカツの方がいいなと思います。

 

ヒムも闘気を練り、ヒートナックル、いえ、オーラナックルを放つ準備を整えます。同じ闘気を浴びた拳であれば、オリハルコンであるヒムの方がどう考えても有利!

それを当てれば、いかにヒュンケルといえどグチャグチャになってしまうでしょう。それは土曜の朝の絵面としてどうなのか……ヒムもそんなことはしたくないようです。

彼にとってヒュンケルは永遠のライバル。だからこそ、見苦しく死ぬのではなく、かっこよく散っていってほしいと願っているのです。かっこよく散るって、なんかいいですね。

無様に生きるよりも美しく散る方がいい、それは以前のヒュンケルも思っていたことでした。しかし、仲間との出会い、絆が彼の考えを変えたのです。真の戦士ならば使命を果たすまで、たとえ泥をすすってでもどんなに無様でも、最後の最後まであきらめてはならないのだと。このときに映し出される仲間たちの中に、エイミさんもいたのが印象的です。ヒュンケルが自分の生に執着するようになった最大のきっかけはエイミさんですからね。エイミさん、あんたの好きな人、あんたのおかげで戦えてるよ!あと一番上にクロコダインがいたのもよかったです。ヒュンケルが改心したあと、火山に飲み込まれそうな彼を救ったのがクロコダインでしたからね。そしてその後の会話で、ヒュンケルは共に戦おうと決意できたのですから。マァムやダイたちのおかげで改心したのは間違いありませんでしたが、今こうして一緒に戦えているのはクロコダインのおかげなのです。

そんな仲間たちの想いに応えるため、ヒュンケルは戦うことをやめません!

 

その熱いまなざしを受け、ヒムはヒュンケルのことを今ようやく本当に勝ちたい相手なのだと、乗り越えたい相手なのだと感じました。

そしてヒュンケルもまた、自分にここまでの覚悟をさせたのはお前が二人目だ、といいます。一人目はもちろん、死の間際に己の想いを託してくれた友・ラーハルトです。

 

最終ラウンドだ!いくぞッ!

 

 

新しい友情、そして新たな脅威

勢いよく飛び出したのはヒムの方!ヒュンケルはそれを待ち受ける!

勝負は一瞬!

そして放たれるオーラナックル!顔面をとらえたーーーー!

 

かと思いきや、ダメージを受けたのはヒムだった!

 

そう!ヒムの拳はヒュンケルに届いていない!届いたのは、ヒュンケルの拳!

 

勝ったのは、俺の拳だ!

 

ヒュンケルーーーーーーー!!お前がナンバーワンだーーーーーーーーー!!

 

拳を受けたところから体が崩れ、地に伏すヒム!

オリハルコンの体を砕くことが出来たのは、ヒュンケルだけの力ではありません。彼はバラン(とアルビナス)と戦ったときに使った無刀陣を応用し、突進してくるヒムの力を利用してカウンターをかましたのです。攻撃を受けてからではなく、攻撃を受ける前に仕掛けるという方のカウンターですね。この違いはテストに出ると思います。覚えておきたいところです。

しかしこの方法は、ヒムが正々堂々真っ向勝負を受けてくれたからできたものです。ヒムが一発勝負ではなくじわじわとダメージを与える戦い方をしていれば、ヒュンケルは間違いなく負けていたでしょう。

 

しかしヒムはそれをしなかった。たとえ勝てるとしたって、そんな勝ち方はしたくなかったのです。死ぬほど勝ちたかったとしても、死んでも譲れないものがあったのです。正々堂々戦って勝つからこそ、本当に勝ったと言える。こういう考えだからこそ、ハドラーは彼に対して、自分に一番似ていると言ったのかもしれません。ハドラーもまた、正々堂々戦ってダイに勝ちたいと、その信念を貫いたのですから。

腹部に受けた傷から感じる痛みに、ヒムは初めて生を実感します。それを嬉しそうに言うヒム。駒ではない自分を、ハドラーと同じでいられる自分を、嬉しく思ったのかもしれません。

 

さぁ、あとはヒュンケルがとどめを刺せば終わりです。正真正銘、ハドラーとハドラー親衛騎団の終わりです。

 

そんなこと…………私たちのヒュンケルがするわけないでしょうがぁ!

ヒュンケルは手を差し伸べます。一緒に行き、仲間たちに回復してもらえ、と言います。

当然怒るヒム。情けをかけられるくらいなら、とどめを刺してほしいはずです。

しかしヒュンケルは、情けではないと言います。もちろん、ハドラーの言っていた甘さでもないでしょう。彼にとってそれは、命令なのです。

勝者である自分は、ヒムから生ではなく死を奪うと。一個の生命として、純粋にヒュンケルに勝ちたいと戦いを挑んだヒムはもう悪ではありません、敵ではありません。そんな相手のとどめを刺す理由が、ヒュンケルにはないのです。

さらに彼は続けます。ヒムの命は、すでにヒムだけのものではないことを。ヒムのその体には、親衛騎団のみんな、そしてハドラーの命が宿っているのです。ヒムが生きなければ、仲間たちの命はどうなるのか!ハドラーの意志を継いで、仲間たちの想いを背負って、生きるんだよヒム!

そして、もしこの戦いが終わってもまだ自分が生きていれば再戦しよう、だから俺たちと共に生きろ、と。

それを聞き、ヒムは大泣きします。体が自由に動くなら、その面をぶん殴ってやるのに、と言いながら。その一言は、死ぬことをやめた者しか言えない一言。マァムやクロコダイン、そしてエイミさんに救われてきたヒュンケルも、誰かを救うことが出来るのです。こうやって、連鎖ってできていくんですよ。そこに人間も魔族も、ましてやチェスの駒も関係ありません。

ヒムが思い直したことがヒュンケルにも伝わり、ここに一つの友情が生まれました。

ハドラーとアバン先生が至れたかもしれない境地に、弟子、部下である二人がたどり着きました。

 

と、感傷に浸る間もなく、異変が二人を襲います!

 

空から次々に振ってくる巨大な物体!

それはなんとチェスの駒!

 

駒はヒムやシグマ、ブロックにフェンブレンの姿に変わります。突然の出来事に驚く二人。そこにさらに現れたのは、この間バーンとお話ししていた知らない人!

そしてここで最悪の事実が!

そう、チェスの駒はそもそも盤面にもっと並んでいるものです!ハドラーはあくまでもその中の各駒を一本ずつもらっただけ!

他の駒がまだいたのです!!

しかも、ハドラーがもらっていない駒がまだあります……!

 

そう、この知らない人の説明を聞きながら私も戦慄しました。

 

き、

 

き、

 

き、

 

キングだ~~~~~~~~~!!!!!!

 

なーーんで気づかなかったんだ私!そうだよ、チェスの駒ってまだあるじゃん!それに、ハドラーが親衛騎団にとってのキングだという説明に納得したとはいえ、キングの駒はじゃあどこ行ったんだよって思う余地もあったじゃん!まただ!またダイ大にしてやられた!

え!?じゃあ16個ってあくまで片側だけですよね!?まだもう一組あったりします!?だとしたら!?つまり!?もうわかりません!

 

動揺しまくってあまりキングの説明を聞いていませんでしたが、キングだけは意志を持っていて、他の今現れた駒は親衛騎団のように意志を持っているわけではなさそうです。で、バーンパレスの守護神というのがキングのことだそうです。なるほど。

 

さぁ、キングとその他の駒の登場にヒムは焦ります。プロモーションを果たしたとはいえ今は傷を負いろくに動けない状態です。さらにヒュンケルも先の戦いでもうボロボロ。思わずヒュンケルに逃げるように言うヒム。

だがそこで引く戦士、ヒュンケルではない!自分がたとえ死んだとしても、ヒムを生かすと決めたヒュンケル!

自らの過去を忘れたいがため、罪を洗い流すため、戦いの中で痛みを感じ血と汗を流してきたヒュンケル。それが、今、終わりを迎えることを彼は感じます。

 

 

これが、己の人生において最後の戦いになるだろうと。

 

 

まてまてまてーーーーーい!

最後にするな!お前の力はまだ必要だ!死ぬな!ヒムと再戦しろ!エイミさんと生きて再会しろ!クロコダインと酒を酌み交わせ!

チェックメイトするのは、お前なんだよーーーー!!

 

と熱く思ってしまいました。

 

いい回でした。せっかく分かり合えたのに死んでしまったハドラーの代わりに、ヒムが生きてくれるだけでも(今後どうなるかはわからないとはいえ)嬉しいです。視聴者にとっても、ヒムが復活したのは救いですね。

そして、エンディングのシルエット大集合のところでヒムっぽい影がヒュンケルのすぐ後ろにいることに気づいてまた泣いてしまいました。その距離に至ることができたとは、ヒム初登場時は思ってもいませんでした……当たり前ですけど。

 

もうだめ、ダイ大、面白さが留まるところを知らなすぎる。

 

(文・やなぎアキ)

 

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