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【キャラクター】ゲルダとヤンガスの距離感いいよねぇ~

ドラクエには名コンビというのがいくつか存在する。

今回はドラクエ8のヤンガスとゲルダについて紹介しよう。

 

ヤンガスは山賊稼業から足を洗い現在は仲間と共に旅をしている。

ゲルダは狙った獲物は決して逃がさない敏腕盗賊。

二人は子供の頃からの知り合いだ。そのため二人は大体同じくらいの年齢と思われる。30そこそこと言ったところか。

 

幼馴染な二人

二人が子供の頃からの知り合いであることは、スピンオフ作品『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』でわかる。

ポッタルランドにやってきたヤンガスの前に、母親の病気を治すためにパテギアの根っこを探しに来たゲルダが現れる。

ドラクエ8本編同様ツンとしつつも可愛らしい彼女は、ヤンガスの行く先々で姿を現す。そして言葉の端々から、ヤンガスへのほのかな恋心を感じるような、感じないような……そんな子供らしい初々しい関係になっていく。

この作品でゲルダの好きな男の人のタイプが太った人であることがわかる。大人になったヤンガスが太っているのって、単に父親譲りなだけじゃなくて、もしかして!?とニヤニヤしちゃう。

 

あげそこなったビーナスの涙

大人になって、子供の頃夢見た盗賊になった二人。多くの過去は語られないが、ビーナスの涙関連は外せないだろう。

ゲルダのアジトの北に位置する剣士像の洞窟。数々のトラップの先に安置されたビーナスの涙。世界三大宝石の一つであるこの宝石をゲルダはずっと手に入れたいと思っていた。それこそ世界の宝石を特集した本で、ビーナスの涙のページは擦り切れるほどに読んでいた。

それならば、と若き日のヤンガスは単身剣士像の洞窟に乗り込んだわけだ。もちろんゲルダにプレゼントするため。

おいおいおい~。自分が手に入れるためじゃなく、女性にプレゼントするために罠と魔物がはびこるダンジョンに一人で潜りこむたぁ、一体ヤンガスはゲルダのなんなんだい?しかもこのことがあるからヤンガスはゲルダに頭が上がらないわけだ。

ということは、事前にゲルダに「俺がビーナスの涙を取って来てやる」とでも言ったわけだろう。二人の関係、どういうことなんだい?

ただ、ゲーム中のヤンガスのゲルダへの反応を見ると、正直ほの字には見えない。仲間会話では「あの時とはこれを渡す意味が全然ちがっちまってるのは流れた時の長さのせいでがすかね」と言っているため、昔は好きだったと思うのだが、その割にはゲーム中ではそんなそぶりは見せてくれない。

 

貸してくれただけの怒りの鉄球

ヤンガスからゲルダへの気持ちというのはぶっちゃけあまり見えない。たまにゲルダに会いに行くと、どうしてるかと思って、とゲルダのことを気にかけているようなそぶりも見せるが、ぶっちゃけゲルダに会いに行っているのは主人公(プレイヤー)なのでこっちにその気がなければヤンガスは全くゲルダに会いに行かないこともある。会いに行っても「妙な具合に気をまわしているならやめてほしい」と言ってくる始末。ムキになっているようにも見えるし、単にゲルダに怒られるのが嫌なようにも見える……。

が、ゲルダからヤンガスへの気持ちはびっみょ~に見えたりする。それがまたたまらない。

本当はヤンガスが会いにきてくれて嬉しいくせに、うざったいと言わんばかりに追い返してくる。海賊の洞窟で会った後は、失態をさらしたためかいつも以上にツンツンではあるが。

暗黒神ラプソーンが復活し旅もいよいよ終わりが近い頃に会いに行くと、ゲルダが激励として怒りの鉄球を貸してくれる。あくまでも「貸す」だけのようだ。全部終わったら「必ず」返すようにと言われる。要は「生きて帰ってきて、必ず会いに来い」というわけである。ひぃ~、いじらしい!ストレートに言われるよりもよっぽど恥ずかしい!

しかも、戦いは苦手でキャプテン・クロウとの戦闘では短剣を使っていたゲルダが、怒りの鉄球のようなごつくて重い武器を扱えるわけがないのだ。これは完全にヤンガスのためにしまっておいた武器に違いない。現に3DS版で仲間になるゲルダはこれを装備することはできない。なんだよ、いつからその鉄球持ってるんだよぉ。

この時の仲間会話にはヤンガスもゲルダのことを心配しているようなセリフもある。このセリフはさすがに気にかけているのが丸わかり。

 

そんなこんなで見え隠れする二人の絶妙な関係性。

これに特に進展があるわけでもなく、物語は幕を閉じる。子供のころに比べるとどうにも素直になれないゲルダ。気にかけてはいるけど怒られるのが怖いヤンガス。

このままの距離感のまま二人は生きていくのだろう。

 

ところで北米版では二人で商売をしていることがエンディングで明かされる。多少の進展はあった模様。

また、3DS版のエンディングでは二人で主人公の元を訪れている。さらには、ヤンガスは度々ゲルダの元を訪ねて主人公がもう自分のことを忘れてしまったのではないかと泣いているらしい。明らかに本編中よりも仲良くなっている。

ビーナスの涙を経て、ちょっとずつ二人の間の関係が柔らかいものになって行ったのかもしれない。

ドラクエにしてはアダルティな男女コンビ。

なんだかんだ腐れ縁でずっと関わり合っていてくれ。

 

(文・やなぎアキ)

 

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