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【ドラクエ8】剣士像の洞窟、性格悪すぎだろ

ダンジョンのトラップ。

それは冒険者を陥れる卑劣なギミック。ただでさえダンジョンというのは道に迷い、魔物が強く、疲弊するというのに。

そこにさらにトラップまで仕込むとはなんたる所業か。

 

悪名高いドラクエ2のロンダルキアへの洞窟を筆頭に、ドラクエにも様々なトラップを持つダンジョンが存在する。

今回はその中でも、怒りがふつふつと湧いてくる剣士像の洞窟について物申す。

 

剣士像の洞窟は、ドラクエ8に登場するダンジョンだ。

ならず者の町パルミドで、ミーティア姫をさらわれた一行。姫を買い取った女盗賊ゲルダから、返してほしくば剣士像の洞窟からビーナスの涙を取って来いと言われる。ビーナスの涙は、世界三大宝石の一つとして名高い、盗賊であれば誰もが憧れるお宝だ。

それが剣士像の洞窟にあるのだという。

しかし、場所はわかっているのに誰一人それを手にしたものはいない。これは一体どういうことか。

 

それもそのはず。

この剣士像の洞窟は、ある好事家がビーナスの涙を守るために作らせたいわば神殿のようなものなのだ。

そのため、洞窟内には罠が張り巡らされ、さらには強力なモンスターまで闊歩しているという結構難易度高めのダンジョンである。並の盗賊程度では攻略できまい。

 

洞窟に入ると、いきなり目の前に立派な宝箱がある。どう見てもその中にお目当ての宝石が入っているだろうことがわかる。

 

 

が、すぐにそこに行くことはできない。いやぶっちゃけ、ロープでも持ってきていれば、柵を飛び越えて強引にひょーいと行けばすぐさまたどり着けそうなのだが、なぜかそれは許されない。まぁ仕方ない。ドラクエ8はフィールド上でもときたま「そんな段差ひょいと降りろよ!」みたいなことがあるので。段差に弱い世界観なのだ。

 

ということで、目の前の宝箱を手に入れるために随分と遠回りさせられる。

一階の石碑には、「知恵と力を試す」とかもっともらしいことが書いてある。うるせぇ、取られたくないなら試すような真似するんじゃねぇ。まぁ、これだけの試練がこなせるものであればビーナスの涙を与えてもいいということなのだろうが。どうせその好事家とやらはとっくに死んでいるのだろうし。

 

そして試される知恵。いや、こっちの知恵を試されているというより、お前の小賢しさを身をもって体験させれているだけでは?というトラップの数々。

いいか?まずダンジョンの地図はもっとわかりやすいところに置け?なに地下三階とかいうまぁまぁな深度に置いてるんだよ。入口に置け入口に。

 

あと分岐の先の行き止まりまでの道をやたら長く作ってんじゃないよ。地図を手に入れて行き止まりがわかっている状態だとしても、その先に宝箱があるかもしれないと思ったら行かざるを得ないんだよ。その道のりの無駄に長いこと長いこと。大抵は何かしらが落ちていてくれるから(ひとくいばこのこともあるけど)まだいいが、それにしたって大変なんだよ。

 

それと落とし穴な!道の端にあるあからさまな落とし穴。「あ~、こんなのに引っかかったりしませんよ~」と避けるのは簡単だ。問題はその先にある扉。地図で見ると、扉があるのにその先の部屋が無くて「おや?」とはなる。だがそれを無視できるほと肝っ玉は座っちゃいねぇし、そこで好奇心を丸出しにするからこその冒険者だ。

で、まんまと開けると、ぼよよよよ~んと押し出されてさっきの落とし穴にまっさかさま。

 

 

はぁ?

足を踏み出したら落とし穴が出現して落ちました!よりたちが悪い。見え見えの落とし穴をこちらに示しておいて、「落ちませんが?」と得意げになった冒険者をあざ笑うように落としてくる。「いや落ちてんじゃんw」という好事家の嫌な笑い声まで聞こえてきそうだ。知恵を働かせるとかそういう問題じゃないだろこんなの。

それで、さらに先に進んだところで現れるまたまたダミーの扉。地図を見ればその先の部屋はないので、また罠だなというのはわかる。しかし、先ほどのような落とし穴は見当たらないのだ。「果たしてこの扉はなんぞや?」と思いまたしても好奇心に負けて扉を開けてみると…………

 

 

 

壁。

 

 

バカにしてんのか?当然先ほどよりもこちらは警戒して開けたわけだが、それを最大限あざ笑ってくる。「ただの壁でした~」じゃねぇよ。知恵を試すとか言ってるが、こっちのことチンパンジーだと思ってる?好事家。おい好事家、お前に言っているんだ。どうせこの洞窟作る時の陣頭指揮もお前が取ったんだろうがよぉ!素人が現場で我が物顔で指示出してんじゃねーよ!

 

そこから先はようやく知恵を試してくれる。剣士像を動かして先に進むための穴に向かってジャンプするのだ。悪くないギミックだ。

でもその仕掛けに気づくまでに何回か天井に頭をぶつけさせるところは、やっぱり性格が悪い。知恵を試しているうちに脳細胞死滅するぞ。どんな魂胆だ。

 

こうしてようやくたどり着いた宝箱の前。

特大ジャンプでたどり着いたすぐ目の前には階段があり、思わず駆け上がってしまうだろう。さすがに宝箱を開ける前に一度立ち止まって、「もしかしたら」と思い回復する程度の知恵はある。

が、ここでまたしても好事家の悪いところ。ここには全回復ができる石碑があるのだが、ぶっちゃけちょっとわかりづらい。ジャンプでたどり着いてすぐ目に入るのは階段。その階段の両脇に石碑があるのだ。その片方が回復スポット。

 

 

あのさぁ~!階段が目に入ったら階段上がるだろ!で、宝箱の前で薬草使うのがありがちな行動パターンだろ!好事家!もっと冒険者の行動パターンわかっとけ!そんな脇っちょに回復の石碑置かれてもわからんて!何、「わしって優しい~」みたいな悦に浸ってるんだよ!気づかれなきゃ優しさなんて意味ねぇんだよ!

クリア後に公式ガイドブック買って、そこでようやく気付いたからなこちとら!

 

で、お待ちかね宝箱。開ければもちろんモンスター、トラップボックスが出てくる。

 

 

このトラップボックスについてもしっかり好事家が仕組んでいる。たどり着いた先の石碑に、「今度は力を試す番だ!」と書いてあるからだ。いくら大事な宝石を守りたいからって、こんな狂暴なモンスターを自前で調達してくる好事家は一体何なんだ。絶対トラップボックスを捕えるために犠牲になった使用人や雇われの戦士いっぱいいるだろ。あいつつえーもん。運が悪いと普通に全滅するもん。まったく人の命を何だと思っているんだ好事家よ。命よりも大切な宝石なんてこの世にはねぇ!

 

ここまでの試練という名の嫌がらせを乗り越えて、ようやくビーナスの涙を手に入れることができるのだ。

こんな洞窟を作ってしまう好事家、ゼシカは友達にはなれそうもないと言うが、全く同感である。

 

ところで今回初めて知ったのだが、洞窟内にきちんと道しるべがあるらしい。○○をたどっていくと、行き止まりなどに行きつくことなくすんなり攻略できるのだ。

そうはいっても道中の宝箱が欲しいのだから行き止まりにもいかねばならないのだが、このヒントもなんとなくむかつく。

好事家から「ほ~ら、ちゃんと正しい道を示しているんだよ~。それなのに罠にひっかかるなんて、知恵がないね~」とバカにされている気分になるからだ。

許さねぇぞ好事家。ちょっとは世界一高い塔を自分で登ったドラクエ7のブルジオを見習うんだな。

 

(文・やなぎアキ)

 

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