ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第五十九回目はハンク!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
城の兵士長などと同じグラフィック。小さな村にいる割には重厚な装備を身にまとった戦士である。
それ以外に特に書くようなことは何もない。
ドラクエ7には同行するNPCが多いため、その全部を扱うつもりだが、この見た目の項は大体こんな感じになると思われる。
森の中にいる戦士なのでめちゃくちゃむさいんだろうな、と勝手に想像している。グラフィックもひげがすごいし。
性格
正義感及び責任感の強い性格。
ウッドパルナで唯一戦える(あらくれとかいるのに)からか、ウッドパルナの女性たちを助けるために単身敵地に乗り込むほどである。
さらに村の端に住む村人に対して、魔物に見つかる危険性があるからと自分の家と交換してあげている。自分だって幼い子供がいるというのに、自ら危険な家に住むことにしたのだ。余談だが、ハンクはその後けがをしたのだから、あの村人は再度家を交換すべきだったのではないか。これだからウッドパルナ民は。
そんな性格のため村人たちからは大変慕われている。
助けてくれた主人公たちに同行する義理堅さもあり、黒幕であるマチルダに対しても助けてくれたお礼をし、息子のために切りたくないとまで言う。それでも村のためにと英雄パルナの妹マチルダを切ってしまう。少年たちに罪悪感を持って欲しくないと、率先して戦ったのだと思うと、彼の優しさと強さがうかがえる。
マチルダのことを死なせたくないとは確かに思っていたが、それでもこれで良かったのだと言い聞かせる姿が、この世界の厳しさを表している。
ストーリー
森の中の小さな村ウッドパルナ。魔物に襲われた過去のあるこの村は、その際の英雄の名を村に冠していた。
そうして平和に暮らしていたある日、突如現れた魔物に村の女性たちをさらわれてしまった。
村で唯一の戦士であるハンクは単身魔物のアジトへ乗り込む。しかしたった一人で太刀打ちできるはずもなく、大けがを負ってしまった。息子のパトリックが来なければそのときにとどめを刺されていたであろう。パトリックはその場にいた謎の女性マチルダと共にハンクを村に運び込むが、けがの状態は芳しくない。
そんな折、突然この地に迷い込んだという少年たちに助けられる。この地に平和と取り戻すため彼らと同行することとなったハンク。
パトリックからは、マチルダに助けてくれたお礼をしてとお願いされるが……。
性能
東の塔を攻略する際には非常に頼もしい存在。
単身アジトに乗り込んだだけあって、攻撃力は十分。まだまだひ弱な主人公たちだけでは厳しい東の塔も、彼のおかげで攻略できる。雑魚戦はもちろんのこと、ゴーレム・チョッキンガー戦でも大活躍。様子を見てターンを無駄にするのがたまにきず。
攻撃だけではなく、ホイミとルカニも使える。そりゃあ村の人のも頼られるというもの。
ボス戦でルカニを入れてもらえれば、主人公とキーファでガンガン殴っていけばいいし、なんならすべてハンク任せにしてもいいだろう。
剣も使えて魔法も使えるため、漫画版ではアルスたちに戦いの指南をしていた。マチルダはほとんど加入期間がないいため、実質初めてのNPCなわけだが、それにふさわしいバランスの取れた性能である。
その他の活躍
現代のウッドパルナに行くと、村の中心にある見晴らし台がハンクの塔と呼ばれていることがわかる。かつて村を救った英雄の名をつけているとのことだが、ハンクの性格からしてそんな風に呼ばれるのは拒んだのではなかろうか。
それでも半ば無理やり(パトリックも多分ノリノリだっただろうし)そういう名前をつけたのは想像に難くない。
ちなみにウッドパルナの名前の由来は忘れられている。
そういうとこだぞウッドパルナ。
漫画版だとウッドパルナの村人も頑張っているので、とてもいい改変だった。もちろんこの何とも言えないゲームの感じも好きだが。
総評
マチルダの影に隠れていまいち印象に残りづらいNPCだが、戦いとはおよそ無縁だった主人公たちに同行する大人として、プレイ中は頼りにした人も多いだろう。
マリベルの「あんた、女を斬る気なの」というセリフに共感しつつも、村を助けるためには仕方ないと覚悟を決めるハンクの気持ちもわかるようになったのは、私が大人になったからだろうか。
(文・やなぎアキ)
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