前回までのあらすじ
散々たらいまわしされてしまったモガマルだが、ようやく同じロトの子孫であるサマルトリアの王子と合流した!
ここまでの道のりは随分長かった……。
前回
第八十一話 サマルトリアの王子はのんきものだぞ!
はぁ~~~~。
やっとサマルトリアの王子に会えたよ~~。
長い道のりだった。あっちへ行けば向こうに行ったといい、向こうにいけばあっちへ行ったといい。すれ違いの連続。
でもようやく出会えたんだ!
おう!同じロトの子孫同士だ、仲良くいこうぜ!
いやぁ、今までのアトラクションではモガマルと3人のしもべしかいなかったからな。こうやって別で仲間がいるっているのは新鮮だ。
楽しみだなぁ、モガマル!
おお、怒っている。
前回の終わりでけっこう懐の深いところを見せたモガマルだったが、やっぱり怒ってたんだな。最近本当にモガマルの怒りタイミングがわからなくなってきた。でもモガマルの言う通り、行ったり来たりでだいぶ時間使ってめんどくさかったぞ!
さすがモガマル。オレ的にはローレシアの近くをただウロウロするだけで冒険でも何でもないと思っていたが、モガマルくらいになればもうあれば冒険なんだな。どんなものでもモガマルにかかれば冒険なんだ。
とはいえ、たらいまわしされての冒険はいやだよなぁ。
そうだそうだ!他の人だったらきっと途中で心が折れて、このアトラクションを中座していたに違いない!勇者兼冒険王だからこそお前のことを見つけられたんだからな!感謝しろよ!わかったか!?
全然話を聞いていない。あまりにもマイペース。
いやいやいや、急ぎましょう!じゃないですよ。あんさんがあっちへ行ったりこっちへ行ったりせず、おとなしくサマルトリアの城で待っていればとっくの昔にハーゴンを止める旅に出れてたんだよ。
ま、待てよ、それはオレたちにも言えるのか?オレたちの方こそおとなしくローレシアの城で待っていれば……?でもお互いそう思って自分の城にとどまっていたらいつまでたっても冒険は始まらない?いや、城同士書簡でやりとりしてあらかじめ待ち合わせ時間と場所を決めればよくない?
う~むたしかに。こちらがいくらごちゃごちゃ言ってもまったくこたえてないようだ。
これ以上はもうとやかく言うのはやめようかモガマル。
ますます時間を使うことになるもんな。
よし、じゃあ力を合わせてハーゴンの野望を食い止めようぜ!
次回予告
サマルトリアの王子と合流したことだし、次はムーンブルクの王女だ!
と思いきや、サマルトリアの王子の提案でまったく違う場所に向かうことになりそう!
船もないのにいきなり海を越えることになると思うけど、それはアトラクションの仕様でなんとかなるのだろう!
次回、「旅の基本は情報収集だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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