前回までのあらすじ
サマルトリアの王子と合流したモガマルたち。
あまりにもマイペースな王子の言動に少々手を焼くモガマルだが、そうもいっていられない。
早くハーゴンの野望を止めなくては!
前回
第八十二話 旅の基本は情報収集だぞ!
ここに至るまでに随分と時間を使っちゃったからなぁ、早くハーゴンを倒しに行かないといけないぞ!
でもこれからどうすればいいんだろう?
どこに向かえばいいんだろう?
ほう!そうか!たしかに、ロトの子孫っていうのはモガマルも含めて3人いるんだもんな!サマルトリアの王子の他にもう一人いるってわけだ!
そしてムーンブルクにその最後の一人がいるわけだな!
よし!じゃあムーンブルクに行こう!
ああ、そうだ。そうだった。たしかに最初、ローレシアの城にボロボロの兵士がやってきてそんなことを言っていたな……。あの兵士、死んじゃったんだよな。ルビス様のアトラクション史上、最強に衝撃的な始まりだった。
つまり、ムーンブルクに今から行っても仕方ないってことか?じゃあもう一人のロトの子孫はどこにいるんだ?
そ、そうか。たしかに、そもそも生きているかどうかもわからないんだもんな。
もしかしたら、死んでいるかもしれないってことか。
いや!でもロトの子孫ってことはすなわちモガマルの子孫!モガマルの血を引くものがそう簡単に死ぬわけがない!きっとどこかで生きているはずだ!モガマルの血のしぶとさをなめるな!
う~ん、とはいえ行方がわからないこの状態はたしかに困るな。
ここはあれじゃないか?ムーンブルクに一旦行ってみるのがいいんじゃないか?いくら滅びたとはいえ、何か痕跡が残っているかもしれないだろ?もう一人の仲間がいなかったとしても、きっと情報が得られると思うんだ。それに、もしかしたら近くに町があるかもしれない。ムーンなんとかみたいな名前で町が。そこにもしかしたらロトの子孫が逃げてきているかも!
うん、ここはやはりムーンブルクに向かうべきだな!!
なんでだよ。
いやどこだよそれ。ムーンブルクから近いのか?なんとなくすっごく遠そうな感じがするんだが?
そこにロトの子孫がいるのか?探すならまずはムーンブルクじゃないのか?おいおいサマルトリアの王子さんよ、マイペースもここまでいくと困りものだぞ?
今コロシアムいる?もう一人の仲間探そうよ?
娯楽求めてるの?王子、娯楽求めているの?
人がたくさん集まるから、情報も集まるだろうってことか?
いや~、それには一理あるけど、最初はムーンブルクだろ?ムーンブルク寄ってからでも遅くはないんじゃないか?
なぁ、モガマルもそう思うよな?
うん。オレは全面的にモガマルの判断を支持するよ。
よし!デルコンダルだ!きっとそこにもう一人の仲間の情報があるはずだ!!!
次回予告
スラッピだけは何か納得していないようだが、もう一人の仲間の情報を集めるためにデルコンダルへ向かったモガマル一行。
そこには多くの人々と、一匹のなんだか気になる犬がいた。
この犬は一体……?
次回、「不思議な犬に出会ったぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
関連記事