前回までのあらすじ
旅に出たローレシアの王子ことモガマル。同じロトの子孫であるサマルトリアの王子と合流するため、サマルトリアの城に向かったが、王子は勇者の泉に向かったという。急いで勇者の泉に向かったモガマルだが、王子はローレシアの城に向かったという。
いつになったら会えるのか!
前回
第八十話 サマルトリアの王子を見つけたぞ!
サマルトリアの王子と早く合流したいのに、なんだか追いかけっこみたいになってしまった。
どうやら彼はローレシアの城に行ったみたいなんだよな。あのまま城でのんびり待っていても良かったんだな……。
まぁいい!早くローレシアに戻ろう!
おお!パパ!今回のモガマルのパパ!相変わらず恰幅がいいなぁ。
それで!それでサマルトリアの王子はどこにいるんだ!はよ合流して本格的に冒険に出たいのだが!
そうだよね!うんそうだよね!それでどこ!?客間!?城に客間ってある!?
優雅にお茶でも飲んでる感じ!?どこ!?
はぁああああああああ!?
サマルトリアに戻っちゃったのぉおおお!?
なんで!なんで引き留めてくれなかったの!親父!そこは引き留めておいてよ!息子多分戻ってくるからお茶でも飲んで待っててよってやってよ!
まさにたらいまわしだ!
一周しちゃうよ!というかいまだにまだ冒険に出られてない!ずっと近場でウロウロウロウロ!いいのかこれで、ロトの子孫よ!
ほらもう、モガマルも「逃がさないぞ!」とか言って、まるで犯人を追っかけている刑事みたいじゃないか。
いい加減捕まえて、未知なる冒険に出たいよー!近所でウロウロするの飽きたよー!
前回までは比較的温厚だったモガマルも、さすがに堪忍袋の緒が切れたみたいだ。街中でこんなに叫んじゃって……。
でもたしかに、こうでもしないとまたすれ違いが起こるかもしれないもんな。
どこだーーーー!!
お、お、お、お前かーーーーーー!!
お前なのかーーーー!
同じロトの子孫なのに、モガマルと違って普通の人間なのか!おかしいな、ゾーマを倒したロトの勇者も竜王を倒したその子孫もモガマルなんだから、そのさらに子孫であるサマルトリアの王子もモガマルと同じモモンガ族だと思っていたんだが。遺伝とは不思議なものだ。
お、お、お、
お前がそれを言う!???!??!
あまりにも無神経なセリフだな!
さっきまで怒っていたモガマルにそんなことを言うとは!多分ものすっごいキレられるぞこいつ!
余裕。
急に余裕の貫禄。
なんだかモガマル、成長してる……?さすがにもうこのアトラクションも長いから、成熟してきた?
次回予告
ようやくサマルトリアの王子と合流したモガマル。
積もる話もあるだろうし、初対面だし、かるーく雑談でもしとく?
でもはやく冒険に出たほうがよくない?
次回、「サマルトリアの王子はのんきものだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
関連記事