前回までのあらすじ
ウルベア地下遺跡の魔神兵を倒したモガマルたち。
なんとダストンはキーエンブレムを持っていたのだ!
キーエンブレムがガラクタではないことを知ったダストンは、快くそれを譲ってくれることになった。
前回
第三十六話 黄のキーエンブレムだぞ!
まさかダストンがキーエンブレムを持っていたとはなぁ。
一体何に使うものかは分からないから、ガラクタ扱いされても仕方ないけどな。チリの機転のおかげで何とか手に入りそうだな。
ど、どうしたダストン。まだチリに怒ってるのか?
今回の遺跡の鍵だけじゃないのか、ダストンのやらかしは。もしかしてめちゃくちゃ目利きの才能があるんじゃないか?本人が気づいていないだけで。
ちょっとダストンの家の中のものを一旦改めさせてくれよ。
ううむ、それは本来すごい優秀なことなんだけどな。チリはすごい利発な子なんだな。それなのになんで解決方法として怪盗を選んだんだろう。もっとこう、なにかなかったのか。それとも大々的に盗むことによって、これはすごい価値のあるものなんだぞってわからせたかったんだろうか。謎だ。
ちょ、お前それは言いすぎだろ。むしろ親孝行な子だろ。
ガラクタの価値を見つけてくれるなんてそんな。
そんなひどいこと言ったら、いくらチリでも怒っちゃうんじゃないか?
お?どうしたチリ、引っかかるところそこなのか。
い、いい話すぎる!
そうか、二人は血がつながってないから……。でもこうやってダストンの口から自然と「娘」って言葉が出てきたのが嬉しいんだな。自然と出てくるってことは、本当に親子ってことだもんな。
多分そこんところがチリは不安だったんだろうしなぁ。ダストンって素直に気持ちを言ったりとかしないけど、ブルリア星に来ちゃったときもチリがいれば頼りになるのにって言っていたし、二人の間にたしかな絆はあるんだよな。
素直じゃねぇな~~!!
これからもこんな風に喧嘩しながら親子やっていくんだろうな、この二人は。
それでええそれでええ。よかったよかった。
!?!?
ダストンが言っているのかと思ったけど、チリ!?急に尊大な態度になってどうした!?びっくりしたぁ~。
ま、まぁそれはいいけどね。うん。オレたちもここまで頑張ったかいがあったよ。
おう!ブルリア星のことならなんでもオレたちに任せとけ!よし、そろそろキーエンブレムくれ!オレたちは冥王の心臓に行かなきゃいけないんだ!うっかり忘れそうになるけど。
やったぜ!これが黄のキーエンブレムか。色が色々あるんだな。
それにしてもこれをガラクタって……でもたしかに用途わからないんだよな。国の長とかえらい人が持っているのかと思っていたけどそういうわけでもないみたいだし。
何はともあれとにかくゲットだ!これで残るキーエンブレムはあと……何個なんだ?
それがわからないから旅の終着点がわからないぞ……?
お、いつのまに仮面をまた被ったんだ。ポイックリンに戻ったのか。
まだ活動を続けるつもりなんだろうか。普通に面と向かって、そのガラクタ危ないよって言うのではダメなんだろうか。和解したんだし。
まぁ、本人がこの活動を気に入ってそうだからいいか……。
よーし、オレたちも次のキーエンブレムを求めてそろそろ行くか。
次は……どこに行けばいいんだ?
次回予告
3つ目のキーエンブレムを手に入れたモガマルたち。
次を求めて旅を続けていると、ブルリア星では見かけない女の子と出会う。
次回、「アズランに来たぞ!」!
チリも残さず、キレイに退散ですわ!
(文・やなぎアキ)
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