ナンバリング作品の中でも幅広い世代から高い人気を誇るドラクエ5。
(内容については置いておいて)映画化もされており、PS2とDSでリメイクされてかなり優遇されています。
個人的にはPS2でのリメイクは非常に出来がいいと感じており、SFC版ドラクエ3と並ぶリメイクのお手本だと思っています。
PS2のグラフィックと、ドラクエのドット感をうまく融合しており、特にトロッコ洞窟の描写は素晴らしいに尽きます。新たに追加された仲間会話によりキャラクターもより掘り下げられ、モンスターたちの個性豊かな会話(?)も楽しめるように。名産博物館もほどよい追加要素でしたね。
と、プレイする環境があるのであればPS2版ドラクエ5をお勧めしたい私ですが、もちろんDS版もお気に入りです。
グラフィックの面ではかなり劣ってしまいますが、かつて夢中になってプレイしたドラクエ5を携帯ゲーム機で気軽に遊べるというメリットは何にも代えがたいです。
他にももちろんいいところがあります。
新しい花嫁候補
まぁこれですよね。これが一番です。
これまでの花嫁は、ビアンカとフローラのどちらか。
そこにデボラという新しい花嫁候補が追加されました。フローラと同じルドマンの娘ですが、性格はフローラと似ても似つきません。さらに見た目もかなりインパクトがあり、ちょっとドラクエらしくないです。
このデボラの存在は当時賛否両論でしたが、私はSFC版ではビアンカ、PS2版ではフローラを選んでいたのでDS版初プレイでは真っ先にデボラを選びました。
そして今では、3人の中でデボラが一番好きになりました。
なかなか癖の強いキャラですが、仲間会話を通じて主人公や家族のことを大事にしていることが伝わりますし、基本はいい子な発言ばかりのビアンカやフローラに比べると旅にちょっとしたスパイスが加わったようで楽しかったです。
他の二人とはまた違ったステータスをしており、装備できる武器防具も個性的で、うまく追加したなぁと感心しました。彼女のためだけにわざわざDS版を買っても損はないです。
スライムタッチ
意外とはまります。
サラボナのルドマンの屋敷、デボラの部屋でできるミニゲームです。要はもぐらたたきですね。
DSでのリメイクということで、タッチペンを使った要素を追加したかったのでしょうか。下画面の穴から登場するスライムをタッチしていき高スコアを目指します。ミスをしないで素早くスライムをタッチすることで延々と遊べる、中毒性のあるゲームです。たま~にスライムではなくアイテムが現れ、それを手に入れることもできますが、それ以外には特にやるメリットのないゲームです。でもたまにいのりのゆびわが出てくるのでそれは美味しい。
DS版ドラクエ6では同じようにタッチペンで操作するスライムカーリングが追加されていますが、個人的にはスライムタッチの方が好きです。
天空への塔
天空への塔はドラクエ4と本作で同一のものです。しかし、PS版ドラクエ4で大幅に構造が変わったというのにPS2版ドラクエ5ではそれが反映されていませんでした。
それがDS版ではしっかりと4の構造を反映。
こういうところにサービス精神を感じます。
天空シリーズとして、同じ構造のものは同じ構造でいてくれるのは嬉しいですね。
細かいところですが、結構大事です。
プリズニャン
PS2でリメイクされた際、仲間にできるモンスターが大幅に追加されました。DS版でもそれは踏襲されていますが、さらに追加モンスターが。
それがプリズニャンです。
ドラクエ8が初登場のモンスターがなぜ?と思いますが、なんと彼の代わりにベビーパンサーはリストラされています。
そう、レヌール城への道中にエンカウントするベビーパンサーは、プリズニャンに置き換わっています。アルカパでいじめられているベビーパンサーを助けたいのに、野良で現れるベビーパンサーは問答無用で倒すという違和感。これをなんとかするためにプリズニャンを入れたのではないかと言われています。リメイクってこういう細かいところも気を付けているんですね。さきほどの天空への塔もそうですが、こういう従来との違いを見つけるのは楽しいですね。
そしてこいつは仲間にすることもできます。大して使えないですが、かわいいです。
あとアークデーモンも追加されているらしいです。封印の洞窟に出てくるようですが、あまり意識していませんでした。ただでさえ強敵が多いですからね、あそこは。
ちなみにDS版なので、すれ違い通信要素もあります。オリジナルの名産品を作ってすれ違いで交換することができるのです。
が、これは別に重要ではないです。特にやるメリットもないですし、そもそも今の時代DSのすれ違い通信を使っている人もいないでしょうしね。
スマホ版もこのDS版と同じ仕様です。SFC版、PS2版もいいですが、やっぱりDS版も負けず劣らずいいゲームですね!
まだやったことないという人はぜひ試してみて欲しいです。
(文・やなぎアキ)
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