ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第四十九回目はレイドックの王と王妃!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
別に汎用グラフィックでしかないため、これといった特徴はない。が、なんとなくイメージとしてはよくある王様と王妃。
なお、夢の世界のレイドック王は容姿端麗で女性人気が高い。ドラクエ6で他に容姿端麗な王といえばフォーン城の王が思い浮かぶが、あちらはなよっとしていそうな感じがする反面、レイドック王は凛々しいイメージが勝る。
漫画版でも凛々しく美しい王として描かれていた。
なお、夢の世界の王の正体は実は王妃なので、王妃も美しい女性と推察できる。現実世界のレイドックでは王は王妃に頭が上がらないっぽいため、彼女も凛とした強さを感じさせる女性なのだと勝手に思っている。
その後夢の世界の王の中身は王妃ではなく王になるが、見た目は変わっていないらしい。そっちの方がモテるからそのままなのだろう。
性格
二人とも国を治める長としてふさわしい威厳を感じさせる。民に慕われ、城の兵たちを指揮する勇ましさも。
また、親としての優しさも垣間見せる。二人を比べると、王妃の方が察しが良いようで頭脳明晰。王妃のサポートあってのレイドックであることは想像に難くない。
王はムドー討伐のため自ら船にのりムドーの島に赴いており、かなり勇敢なのだろう。さらに王妃も、夢の世界にて幻のムドー相手に何度も戦いを挑んでおり、かなり似たもの夫婦。
と、非の打ち所のない夫妻に思えるが、レイドック王には欠点が。それは女好きということ。いやただ女好きならそれでもいいが、夢の世界で女の子を横に侍らせてお尻を触ったりするんだからしょーもない。妻が見ていないから羽目を外しているのかもしれないが、どうやら王妃は気づいている模様。それでも現実世界では仲の良い夫婦であるのだから、なんだかんだお互いを信頼しあっているのだろう。
ストーリー
レイドックを治める王は魔王ムドー討伐のための戦いを続けていた。
そんなある日、ムドーの島へ向かう船の中、王は急に気を失ってしまう。
気づいたとき、わしは……王……は魔王ムドーになっていた!
夢の世界のムドーになってしまった王を救うため、王妃は夢の世界について調べる。そうしているうちに彼女もまた意識を夢の世界へと飛ばし、彼女自身がレイドックの王となっていた。
こうして現実世界では、王と王妃は眠り続けることとなったのだ。
ムドーとして夢の世界を恐怖に包む王、眠らずの王として夫を救う手立てを探す王妃。
二人の運命は、一人の西寧に託された。
その青年もまた、レイドック王家のものだったが、彼はそれを知らない。
性能
二人ともムドー討伐のため自ら戦線に赴いているため、かなりの実力者であることがうかがえる。
彼らの息子である主人公の強さを考えてもそれは明白。
王についてはVジャンプの攻略本で剣を携えている姿が見られるので、剣が得意と思われる。王妃も同じかもしれない。
王はなんとなくパワータイプだと思うが、王妃はそれとは逆でスピードタイプか。夢の世界の王は容姿端麗で凛々しい王のため、パワーよりはスピードで攻めそう。頭脳明晰な面もあるため、ひょっとしたら魔法も使えるかもしれない。
職業で言えば、王はバトルマスターで王妃は魔法戦士か。
やっぱりドラクエ6の世界のNPCは強い。
その他の活躍
特にこれといった活躍はないが、漫画版では主人公の両親なだけあって出番も多い。
王様の女好きの性格はなくなっており、より威厳に満ちている。そんな彼がなぜ夢の世界のムドーになってしまったかというと、ムドーを討伐した暁にはレイドックが世界を統一するという野心を抱いていたから。そこを付け込まれ、夢の世界の支配者であるムドーになってしまったのだ。う~ん、とてもよくできた改変。この設定、好き。
総評
夢の世界と現実の世界で複雑に絡み合う二人の関係。
わかってしまえば単純だが、初めてプレイしたときには、つまり王様は王妃で、ムドーは王様で、あれ?いつの間にか王様の中身が王様に???となったものだ。
これがドラクエ6の面白さである。
(文・やなぎアキ)
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