前回までのあらすじ
サマルトリアの王子を仲間にするために、サマルトリア城にやってきたモガマルたち。
しかしすでに王子は旅立った後だった。
モガマルたちは王子が向かったという勇者の泉へと急ぐのだった。
前回
第七十九話 勇者の泉に仲間がいるはずだぞ!
城には王子はいなかったし、王子はすでに旅立ったっていうし、早いとこその勇者の泉ってところに行こうぜ!
モガマル、落ち着け。
何をそんなに怒っているのだ。
まぁたしかに、オレたちの到着を待たずにさっさとこんなところに来ちゃったっていうのは困るところだけどなぁ。そもそもこの勇者の泉ってなんなんだ?こんなところに人なんているのか?そもそも。
いた。
なんだ?こんな洞窟にただ一人いるじいさん、なんだ?なんでこんなところにいるんだ?
そしてなんでオレたちがサマルトリアの王子を探しているのを知っているんだ?こいつ、怪しいな……?
…………
いやあれだけモガマルが叫んでいたら誰でもわかるか。
それにしてもなんだこのじいさん、怪しい目つきをしているし。
警戒心ゼロ。
物知りそうな人!という雑な認識も含めてモガマルの人のよさが出ているな。
そうか、物知りそうな人なら洞窟に1人でいてもおかしくないもんな。納得納得。
物知りそうな人!王子はここにきているんだろ?
え?そうなの?一足ちがい?そのわりには誰ともすれ違わなかったけど?
えーーーーーーーーー!!
ロトの血を引く仲間って、それ、モガマルモガマル~~~。なんでローレシアにいっちゃったんだよ~。モガマルはここだぞ!!
なんでだよ!黙ってサマルトリアの城で待っとけよ!そしてここには二人で来ればよかったじゃないか!それなのに勝手に動くから余計なことに~~。でもそれはオレたちも同じか~。
ここで、なんで待っててくれないんだよ!って怒らないのがモガマルのいいところだな、ほんとに。
普段わりとすぐに怒って大声出す割に、なぜか怒らないとき怒らないんだ。長い付き合いだけど、いまだに基準がわからないぞ。
そんなことはどうでもいい!
早くローレシア城に戻って早く王子と合流しよう!
次回予告
なかなかサマルトリアの王子と合流できないモガマル王子。
まさかの出発点ローレシアの城に王子が向かったと聞き急ぎ戻ることに。
ようやくロトの子孫が仲間になるのか!?
次回、「サマルトリアの王子を見つけたぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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