前回までのあらすじ
ローレシアの王子として冒険に出ることになったモガマルたち。
特に何のせんべつももらえなかったが、とりあえずロトの血を引く子孫の一人であるサマルトリアの王子に会いに行くことになった!
前回
第七十八話 サマルトリア城に来たぞ!
いつも通りにルビス様のお仕置きも受けたことだし、さっそく冒険の旅に出よう!
まずは、同じロトの子孫であるサマルトリアの王子を仲間にすればいいんだよな!
ローレシアの城に随分と近いところにサマルトリア城はあるんだなぁ。どこが国境だったんだろう?襲われたっていうムーンブルクの城も案外近くにあるのかもな。あまり悠長にしてはいられないな!
おーいサマルトリアの王子!
ロトの子孫、つまりはモガマルの子孫でもあるサマルトリアの王子~~~!!
いないなぁ?
モガマルと血を分けたモガマルの血を引く仲間なんだから、きっとモガマルそっくりだと思ったんだけど、ここにはいないのか?
おお?なんだこの細長いおじいさんは!?
も、もしかしてこいつがサマルトリアの王子か!?す、すごい年を取っているように見えるが、でもそうか、年を取っているからこそ、熟練の戦士なのかもしれないな……。まだ王様がご存命だから、これだけ年をとっても王子のまま、とかなのかもしれないし。
よーし、これからよろしくな!王子!
あっ。
あっ、王様か~~~~。
そうだよね~~~~~。
さすがモガマル!すぐ気づいたな!さすがの観察力だぜ!
すっごい力強く答えるなぁ。
よかった~、オレが人間の言葉をしゃべられるタイプのスライムじゃなくて。とんだ恥をかくところだったぜ。そりゃそうだ、こんなお年寄りが王子のわけがないじゃないか。
え?もう旅立っちゃったの?
ちょっとちょっと~、待たせておいてよね~、ローレシアの王子ことモガマルがわざわざ出向いてやったっていうのにさぁ~。こういうところで国と国との間に軋轢が入るんじゃないの~?
まぁオレたちは心が広いから別に気にしないけどね!OK、仲間にしてやるぞ!
それにしても、ローレシアの王様はかなり恰幅がよかったけどサマルトリアの王様は随分ほっそりとしているんだな。食文化が違うんだろうか。こんなに近いのに。
よーし、勇者の泉にさっさと行って、王子を仲間にしてこようぜ!今行けばまだ間に合うだろ!
次回予告
サマルトリアの王子を追って、勇者の泉にさっそく言ったモガマルたち。
そこには王子の姿が!これで本格的に冒険の旅に出られる!
という風には行かずに……。
次回、「勇者の泉に仲間がいるはずだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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