前回までのあらすじ
ダストン、チリを助けたことで、黄のキーエンブレムを手に入れたモガマルたち。
しかし、ホーローから冥王の心臓への生き方を教えてもらうにはまだまだキーエンブレムの数が足りない。
モガマルたちは新たな出会いを求めて旅を続ける。
前回
第三十七話 アズランに来たぞ!
次のキーエンブレムを探してけっこう色々歩いてきたけど、なかなか手がかりがつかめないなぁ。
ブルリア星では見ない種族が見つかれば一発なんだけど。
な、なんだって~~~!!
それは危ない!止めるんだモガマル!
お、あっさり引き下がってくれたな。別に飛び降りようとしていたわけじゃないのか。
……ちょっとこのあたりでは見ない感じの子だな?
オレはモガマルの長年の相棒なんだぜ!ここいらでオレたちの名前を知らないやつはいないぜ!
……?モガマル、なんだか変な自己紹介になっていないか?
おいらはモガマル、こいつはスラッピ、そしておいらたちはブルリア星の冒険王。いや別におかしくはないか?冒険王というのが個人の呼称ではなくオレたちのグループ名みたいなものだと思えば……二人そろってブルリア星の冒険王!みたいなニュアンスか。
スラッピを忘れるな!モガマルだけじゃなくて、スラッピを忘れるな!
でもまぁモガマルがうれしそうだから別にいいか。ローラ姫とかにもそんな風に呼ばれていたと思うけどな。
ところで、モガマル、聞きなれない言葉が彼女の口から出てきたぞ。
だよな。アズランなんて聞いたことねぇぞ。そこの領主の娘っていうくらいだから身分の高い子なんだろうけど。よく見ると着てるものとかも上等だもんな。ダストンとは大違いだ。
きっとそうに違いない。見た目的にもブルリア星にはいない種族っぽいし、アストルティアの住人だぞ。
それに高貴なら……もしかしてキーエンブレムを持ってたりもするんじゃないか!?
ほ、本当か!?話が早い!今までで一番話が早いぞモガマル!
今まではキーエンブレムがなんなのかもわからず、どうすれば手に入るとかもわからず、とりあえず目の前の厄介事を解決するばかりで、それが功を奏してキーエンブレム獲得につながっていたわけだが……。
ここにきて初めて明確にキーエンブレムを持ってるやつに会えた!
え?ああ、賢者エイドスね、そんなやつもいたな。
とにかく、そのキーエンブレムをください!
まぁそうですよね〜。
そりゃそうですよね〜。
ただじゃくれないよなぁ。
でもま、今回は目的が明確な分やる気もMaxだぜ!どんなお願いもチョチョイのちょいだぜ!
次回予告
アズランの領主の娘フウラのキーエンブレムをもらうため、お願いを聞くことにしたモガマルたち。
彼女はどうやら探しものをしているらしいが……?
次回、「風のころもが必要だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
関連記事