前回のあらすじ
雨と太陽を合わせ、とうとう虹のしずくを手に入れたモガマル一行。
あとはこれを、リムルダールの西の岬にかかげるだけだ!
りゅうおうはもう目前だ!
前回
第六十九話 かかげろ!虹のしずく!
最後の賢者から虹のしずくをもらったオレたちは早速リムルダール西の岬にやってきたぞ!
もう少し、もう少しでオレたちの旅、つまりこのアトラクションも終わりなんだ!
そう思うと感慨深いなぁ。そうか、終わるのか……。
そうだな!まずは目の前のことに集中だ!
虹のしずくをここでかかげればいいんだよな!よし、やろう!
おお、ここにきてもしもべたちに見せ場を作ってあげるとは、モガマルは優しいなぁ。ここはやっぱり勇者であるモガマルがかかげるべきだとは思うけど、その役目を譲ってあげるんだなぁ。これが真の勇者ってやつか。
さぁほら、お前たち!モガマルさんがせっかく見せ場作ってくれたんだぞ!思いっきりかかげやがれぃ!
うおおおおおお!?!?!?
すごい!虹の橋だ!美しい虹の橋がかかったぞぉ!!!
思わずオレっちも声をあげちまったぜ!アラームのような声をあげちまったぜ!
これはすげぇ!こんな仕掛けがあっただなんて!
ほらもう!モガマルもいつもよりも細かく状況を伝えてきているよ!虹が荒れ狂う波を越え魔の島までかかったことをちゃんと伝えてくれているよ!
いつもはもっと雑に物事を表現しているのに!虹がかかったぞ!くらいしかいつもなら言わないのに!
やっぱり冒険の終わりが近づいているから、モガマルも気合が入っているんだろうなぁ。
そうだな!船では波が荒れすぎていて竜王の城には行けなかったけど、この橋があれば安全に行けるな!
でも船で渡ろうというくらいの距離があるんだろうから、歩いて渡るのは難儀だろうなぁ。途中でお腹減っちゃいそうだし、お弁当を用意したいなぁ。でもそうこうしているうちにこの虹が消えちゃったらどうしよう?しかもそれが渡っている最中だったら?怖いなぁ。でもそんな心配していたらいつまでたっても渡れないもんな。
歯ぁ食いしばれぃ!!
次回予告
虹の橋を抜け、とうとう竜王の城にたどり着いたモガマル一行。
これまでの長い旅路を振り返っている暇はない。
何故なら敵はもう目の前にいるのだから!
次回、「りゅうおう登場!だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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