前回までのあらすじ
アストルティアからやってきたガラクタ好きのダストンは、持っていた石板でウルベア地下遺跡の封印を解いてしまった!
中には恐ろしい古代兵器が眠っているらしいが……?
前回
第三十二話 封印が解かれたぞ!
ダストンは遺跡の扉を開けてしまうわ、ポイックリンはダストンとの関係を匂わせてくるわ、もう何がなんだかわからーん!オレたちはキーエンブレムが欲しいだけなのに!
なんかダストンは感激してるし……。ちょっとオレたちにも中を見させてくれよ。
な、なんだあれは、たしかにでかくてごちゃごちゃした得体のしれない物体があるな。あんなものが家にあったらめちゃくちゃ邪魔になることは間違いない。
ロクでもないガラクタとかいうどう考えても悪口なのに、そんな甘美なものを見たかのようなテンションでよういけるなお前。本当にガラクタが好きなんだなぁ。
もしかして持って帰ろうとしてる?どうやって持って帰るんだ。
あれ、そういえばポイックリンがここには恐ろしい古代兵器があるって言っていたけど……。
え!?あの見るからに邪魔にしかならなさそうなごちゃごちゃしたデカイガラクタが!?あれが兵器だって!?
でも大丈夫じゃないか、バラバラに散らばっているだけのように見えるし……。
って、んん!?急に動き出したぞ!?
う、うわー!ガラクタが合体して、でかい化け物になったぞー!
あんな化け物、オレたちも見たことがない!
というか、なんかやばい雰囲気じゃないか?
やっぱり~~~!!そういうことだよね~~!!
あんなでかいやつに攻撃されたら一たまりもないぞ!モガマル以外は!
お前のガラクタの基準なんなんだよ!
でも侵入者をただちに排除しようとする兵器はどう考えてもポンコツなガラクタではないよな。まったく、だから開けるなって言ったのに!石板だけで満足しておけばよぉ!
って、ああ!兵器がダストンに攻撃を!
くそ!この場所からじゃオレもモガマルも間に合わない!
ダストーーーーーン!!
すごい!ポイックリンがダストンをその素早い身のこなしで助けたぞ!
だてに怪盗やってねぇなぁ!
……ん?もしかして今お父さんって言った?あの子。
ねぇモガマル今のきいてた?
聞いてなかったっぽいわ。
でもたしかにポイックリンの仮面が取れてしまっている!大変だ!彼女の素顔が白日の下に!
えっ!?
チリってたしか、ダストンがこの地下遺跡から拾って来た赤ん坊だよな……?え、ポイックリンが、ダストンの娘のチリだったってこと!?
ど、どういうことなんだ、完全にオレたち置いてけぼりだ~!
次回予告
ダストンが地下遺跡の封印を解いてしまった!
そして復活する古代兵器!
さらにポイックリンの正体も明らかになり……。
えーい、とりあえず兵器をなんとかするんだよぉ!
次回、「ウルベア魔神兵だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
関連記事