前回までのあらすじ
アストルティアからやってきたダストンとポイックリンを追ってウルベア地下遺跡にやってきたモガマルたち。
ダストンが持っていた石板は遺跡の扉を開く鍵だった!
なんとか阻止したいポイックリンとモガマルたちだが……。
前回
第三十一話 石板をはめちゃだめだぞ!
ダストンのやろ~!どんだけ足が速いんだ!
早くあのガラクタ、じゃなくて石板を取り返さなきゃいけないってのに!
おお!まだ扉は開いていないか!?じゃあ間に合ったんだな!
何が何でも石板を取り上げるんだ!ダストンはどうなっても構わん!
……というかそれをしたらキーエンブレムが果たして手に入るのか?オレたちはキーエンブレムが欲しいんだが。
し、しまった気づかれた!
そりゃそうか、オレがこんなに騒いでいたらそりゃ気づかれるわ!すまんモガマル!
そ、そうだダストン!それはガラクタなんかじゃない!危険なものなんだ!だから早く手放してくれ!もっといいガラクタをやるから!
えーと……この開くとじじいが飛び出してくる本なんかどうだ?さすがのダストンもいらないか?う~ん。
横取り……いやそういうわけじゃないが、いやそういうわけなのか?別にその石板自体はいらないんだが、ダストンからはたしかに取り上げたい。
うっ……たしかに大事にしているものを横取りしようとしてるやつなんてひどいよな。しかもオレたちいきなり怪盗ポイックリンに寝返ったみたいになってるし。いやオレたちも身の振り方をどうしたらいいかわからないんだよ。キーエンブレムを誰が持っているかわからないんだもん~。
いや誰も邪魔しようとは思っていないが……。全然聞く耳持ってくれなさそうだぞこいつ。こういう話を聞かないやつが一番厄介なんだよなぁ。
そうだ!その石板はいっそダストンのものでいいから、とにかく扉にはめこむな!一緒に帰ろうダストン!
何がやつをそこまで駆り立てるんだ!ガラクタ愛もここまでくるとはた迷惑だな!
おいポイックリンも黙って見てないでダストンを止めてくれ!
持ち前の素早さをそこで発揮するんだ!ビンタしてでもあいつを止めろ!
いけポイックリン!
おいいいいい!間に合わなかったのかよ!お前その程度の実力でよく一回はあいつから石板奪えたな!
どうするよどうするよ!ダストンのことは諦めてもっかい扉を閉めるか?あいつが勝手にやったことなんだし、そうしちゃってもバチは当たらないと思うぜ!
え?何?どうした急に。
もしかして知り合いなのかお前ら。ダストンはそんな風なこと言っていなかったけどな。自分の身を顧みずそこまでのことを言えるなんて、並大抵の関係じゃないなさては。
まぁそんな風に頼まれちゃあ、断るわけにはいかねぇなぁ!
わかったよ!オレたちがなんとかしてやらぁ!どうせモガマルの手にかかれば、古代兵器だかなんだかもちょちょいのちょいだぜ!
次回予告
とうとう扉の封印が解かれてしまった。
遺跡の最深部から現れたそれの正体、そしてポイックリンの仮面の下に隠された正体とは!
次回、「封印が解かれたぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇はできないぜ!
(文・やなぎアキ)
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