前回までのあらすじ
アストルティアからやってきたダストンとポイックリン。
彼らを追ってウルベア地下遺跡にやってきたモガマルたち。
果たしてキーエンブレムはどこなのか。
前回
第三十話 ガラクタなんかじゃなかったぞ!
聞いてもいないのにポイックリンがどうしてブルリア星に来たのか語り始めたぞ。
なんでなのかはわからないみたいだけど。ブルリア星はワープ先になりやすい星なのか?
そんなことはダストンもたしかに言っていたな。
知らない星に降り立ってすぐにあの決め台詞を言えた胆力はすごいわ。というか知らない星に来て逃げる選択肢を取れるのすごいよ君。
それはもう盗んだ君が悪いよねというか。盗まれたものを取り返したい心情が普通だよね。そんな被害者面されても……。
そもそもなんであんなガラクタを盗んだんだ?何か大事なものなのか?
そ、そう。ダストンはガラクタだって言っていたけど。オレたちも正直ガラクタだと思ってるし。変な模様はしていたけど。
え……。いやオレたちも思ってるけど。というか多分誰しもが思うぞ。もしかしたらアストルティアでは常識なのかもしれないけど、ブルリア星のみんなに聞いたら十中八九ガラクタっていうぞ。あまり自分の物差しで語らない方がいいぞ。
ええ~?そんな大げさな。たかが石板じゃないか。あんなもので一体何ができるというのか。過去に遡ったりでもするのか?
石板でしか開かない扉……?おいおいその石板ってまさか。
それで、扉の先には何があるっていうんだよ。
こ、古代兵器!?謎の!?
なんか「謎の」ってつくと間抜けさがあるな……。謎なんだな。
一体なんなんだろうな、プルトンかな?
兵器っていうくらいには危ないものなんだろうし、たしかに開けない方がいいんだろうな。
え、まさかダストンが石板を使って扉を開けるっていうのか?
まさか、なんのために?
おおおおい!夢に溢れすぎだろ!石板で開く意味深な扉の先にあるのがガラクタなわけないだろ!
というか、なんでダストンは石板で扉があくって知っているんだ?知っていれば石板を見つけた時点で試していると思うんだが。もしかしてお前が口をすべらしたんじゃないだろうなぁ。盗むなんて余計なことをしなければ、ただの石板だと思い込んだまま終わったんじゃないか?
こんなややこしいことをしなくても防げたと思うんだがなぁ。
こっちがそういう態度を取るから、向こうもむきになってるんじゃないのか?案外そっとしておけば大事にはならなかっただろうに。そして隙を見て石板を、奪うんじゃなくて粉々に砕けばよかったんだよ。
とはいえ、ここまで来たら悠長なこと言っていないで、ダストンを全力で止めるしかないな。
よし行くぜ!かくなるうえはダストンをこの手刀で気絶させてでも止める!
あ、オレ手ないや。
次回
扉の先には古代兵器が!
そして扉の鍵となる石板がダストンが持っている!
なんとか止めなければ!
次回、「石板をはめちゃだめだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇もできないぜ!
(文・やなぎアキ)
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