前回までのあらすじ
アストルティアからやってきたというダストン。
怪盗ポイックリンに奪われた石板を取り返すため彼女を追いかけてしまう。
アストルティアの種族といことはキーエンブレムを持っているはずと考えたモガマルたちはダストンを追うが、見失ってしまった。
前回
第二十九話 ウルベア地下遺跡だぞ!
ダストンを追っかけていたはずなのにここは一体!?
全く見おぼえがないが、ここももしかしてアストルティアからワープしてきたのか!?
へぇ~、ウルベア地下遺跡っていうのかぁ。
地下だし遺跡なんだな。やっぱり聞いたことがない場所だ。ブルリア星の遺跡ではないんだろうなぁ……。
って、お、お前は!
おい!こら!ポイックリン!お前が事の発端だぞ!
あとなんかお前もよく見たら多分ダストンと同じ種族だな!やっぱりアストルティアのものか!キーエンブレム持ってないかな……。
そうだな、ダストンが急に飛び出すから無我夢中で追いかけてきたんだ。あっという間にあいつは見えなくなっちまったけど……ポイックリンがここにいるということは……?
そういうことだったのか?ダストンの足はえぇ~と思っていたけど、実際はオレたちのほうがあいつより早くて追い越しちゃったのか。まぁ俊足のモガマルがあんなおっさんに後れを取るわけないもんな。
にしても遺跡かぁ。ここがポイックリンのアジトなのか?
オレの質問は無視なのか。
というか、その口ぶり、やっぱりお前!
そういうことだな!
お前、違う星にワープしてきたのに、さっき立ち去るときよくもあんな決め台詞を言えたもんだな。すごいメンタルだぞ。普通もっとうろたえたりするだろ。ダストンのおっさんもその点はそうだが。
ポイックリンが持っていればそれでオレたちの目的は達成なんだがなぁ。あわよくば持っていないだろうか。
あ!こいつキーエンブレムを知っているな!
オレたちはいまだにキーエンブレムが一体どういうものなのかわかっていないがな。ホーローのじじいに言われるがまま集めているだけだ。
どうしてっていうのも説明するのがめんどくさいなぁ。
オ、オレが説明するの!?そこはいつも引き連れている大して出番のないしもべたちにやらせればいいのに、トホホ~。
これこれこういう理由で集めているんだよ!
そう、そういうことだ。わかったか。
で、この地下遺跡ってなんなんだ?お前のアジト?
それは別に聞いてないんだよ。
異世界やら他の星やらから人が来ることなんてめずらしくないから今更どうしてとかはどうでもいいんだよ。
わかんねぇんじゃねぇか。時間の無駄だわ~。
この遺跡がなんなのかと、あとおっさんのガラクタをなんで盗んだのかの方がよっぽど気になるぜ。
次回予告
ポイックリンと共にウルベア遺跡にやってきたモガマルたち。
ここは一体なんなのか?
そしてダストンの持っていた石板は一体なんなのか?
次回、「ガラクタなんかじゃなかったぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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