今やゲームにボイスというのはレトロモチーフでもなければ標準装備なわけですが、ドラクエトレジャーズも当然ボイス付きでした。
固定のキャラクターたちだけではなく、連れて行くモンスターたちもしゃべってくれます。
ボイスがついていると、一緒に冒険しているぞ!という一体感が生まれ、頑張ってくれているのね~という労いの気持ちも出てきます。
が、たまに
なんかうるさいな……
と思ったり。
最初は鳴いてるねぇって思うんですけど、あるときを境に「なんだこいつは……」となってしまう……。
しかし、そんな彼らの中身(中身という言い方でいいのか?)を知ると、そんなこと思えなかったり、いややっぱり思ったり。
モンスターたちのボイスを担当している声優さんの名前を見ると、声優にそんなに詳しくない私でも触れ伏すほどの豪華キャストをそろえているんですよ。エッて声出るレベルで豪華です。そもそもメインキャラの声優陣が豪華なんですけど。
めちゃくちゃわかりやすく言うと、セルの若本規夫さんとかいます。
だとしても結局、後ろでなにがしかをごちゃごちゃ喋られると、ちょっと静かにしてぇ……と思ってしまうものです。
いかにもモンスターの鳴き声だねっていうものはいいんですけど、たまに「お前それはどういう鳴き声なんだよ!」と一々突っ込みたくなるやついるじゃないですか。
マドハンドの「マドマドっ!」とか。いやまずお前どこから声を出しているんだと。そこから教えろと。ちょっと色っぽい声出してるんじゃないよと。
あと「スラッピキスラッピキ」とかいう謎の鳴き声を神谷さんが出しているのも意味わかんねぇよ、ありがとうございます。
そんなふざけた鳴き声が、豪華声優陣のあまりにもいい声で発せられるからこそ「お前それはどういう鳴き声なんだよ!」と思っているのでは、というのは今気づいたんですが。
これなんですか、どういう風に鳴くかって個々人に任せてるんですか。だとしたら逆に楽しめそうですわ。今更ですけど。
いやでもこれはさすがにどう考えても旅に同行させられないわ!となってしまったモンスターがいます。
いや本当にこれは申し訳ないのですが、ゆうぼんですね。発売当初に配布されたじゃないですか。Vtuberのぺこーらさんのキラーマシンと一緒に。ぺこーらさんは受け取らなかったんですが、ゆうぼんはさすがに受け取らないとな!とありがたくいただきました。
そう、何を隠そうゆうぼんは、声が堀井雄二さんなんですよ。ドラクエ好きからしたら神様ですよ。そりゃゆうぼん手に入れるんですよ。
そしたらね~、後ろでね~、ずっと堀井さんなんか言ってるの。
人生はロールプレイングですとか言うんですよ。いやそれはいい。名言だから。ありがたいことです。
お宝お宝!とかいうのもかわいい。でも戦闘中攻撃食らったりするとやばいやばいとか言うんですよ。やばいのはわかったから頑張って戦って!と堀井さんに恐れ多くも思っている自分がいるんですよ。
そうなったとき、いやこれは無理だ、私これ以上堀井さんと一緒に冒険できねぇ!となりました。
だってよく考えたら後ろでずっとおじさんが話しているんですよ、いくら堀井雄二さんでもおじさんの声なんですよ。いくら名言を言われても、後ろでずっとそんなこと言われていたら集中できませんて。ヘッドホンから終始聞こえてくる堀井さんの声では集中できませんて。
ということで、最初はけっこう感激していたんですけどそっこーで預けましたね。
そんなわけで、トレジャーズのモンスターたちってめちゃくちゃ喋って時にはうるさいけど、好きな声優だと思えば全然許容できるなという気付きでした。
でも声優に詳しくないので、声だけ聴いてもこの人だ!っていうのはあまりわからないんですよね。声の幅がすごいよ~。
(文・やなぎアキ)
関連記事