ドラクエのパーティーメンバーは生まれも育ちも様々ですが、中には兄弟姉妹で仲間になるキャラクターもいます。
今回はそんなキャラクターたちを見てみましょう。
マーニャ・ミネア
ドラクエ4のキャラクターで、初めての血縁関係あり仲間キャラです。
4章モンバーバラの姉妹の主人公で、自由奔放でだらしのない姉のマーニャ、そんな姉に振り回される苦労人のミネアのコンビです。姉妹二人きりで、父の仇を倒す旅をしているというなかなかにドラマチックな設定です。生きていくために姉は踊り子、妹は占い師で生計を立てているというのもまた良いですね。
5章では一番最初に仲間になりますが、そこでの出会いも二人の性格を表していました。
仲間会話ではちょくちょくお互いに言及するものがあったり、互いにかけあいをしていたりして、なんだかんだ仲のいい姉妹なんだねぇと伝わっています。
息子・娘
ドラクエ5の主人公の子供たちです。
主人公の子供という設定はドラクエシリーズの中でも稀有ですね。さらに双子!息子だけが、娘だけが生まれるのではなく男女の双子というのがいいですね。主人公の子供が実は勇者だったのじゃ!という展開にしたいのであればどちらかだけでよかったはずですが、そこを双子にした決断。一体なぜこうしたのでしょうか。片方だけだとおさまりが悪いから?でも映画だと息子しか生まれないんですよね。
幼い我が子二人と一緒に旅をするという展開は好きなので結果的にとても良かったと思います。能力的にも、父の能力を継ぐ息子と、母の能力を継ぐ娘という対比になっていましたし。双子ならではのエピソードはあまりないなぁと思います。
ミレーユ・テリー
ドラクエ6に登場する、辛い過去を背負った影の多い姉弟です。
ガンディーノで生まれ育った二人は、当時の王の悪政により幼いころから離れ離れに。その後再会するまでに、恐らくですが10年くらいは経っているかと思われます。
旅の途中で何回かテリーには会いますが、特にミレーユは反応もなく、デュラン戦後に関係性を明かしてテリーは仲間になります。その後はこれといった姉弟イベントもなく、エンディングでようやくガンディーノの養父母の元に二人で会いに行っているくらいです。こう考えてみると、ゲーム中であまり姉弟であることを強調していないなと思います。
ただ、ガンディーノはイベントもなく二人の過去について明確に語られることはないがゆえに、プレイヤーの中で色々と想像ができて二人の絆について根付いていったのはあると思います。なんとなくテリーがめちゃくちゃミレーユのことが好きなイメージです。姉のために強くなるという目的ゆえにですかね。
姉弟でお顔が整っているというのもいい設定ですね。
ベロニカ・セーニャ
6からだいぶ飛んで、ドラクエ11のキャラクターです。
聖地ラムダの双賢の姉妹。勝気な姉のベロニカと、おっとりした妹セーニャのコンビ。双子ですが、性格は似ても似つきませんし、ベロニカは子供の姿になっているので見た目にもあまり似ていません。この緩急の付け方はいいなぁと思います。賢者の生まれ変わりとして二つの力を分け合い、芽吹くときも散る時も一緒だと約束しあう二人は印象的です。命の大樹の設定も相まって、ただの姉妹ではなく双子であることに強い意味が生まれています。だからこそ冒険中盤のあのイベントが衝撃的であり、その後の決意が意味のあるものになっていると思います。
こう改めて見てみると、意外にも男兄弟で仲間になるキャラクターはいないのがわかります。二組も姉妹がいるのに兄弟はいないとは。なぜでしょうか。バランスの問題?
FFはどうだったかなぁと考えたところ、6にエドガー・マッシュの男性の双子がいました。
ドラクエも仲間キャラに男性の兄弟が入ってきたら新しい展開があったりして面白そうです。こういうことを考えると、12はどうなるのかなぁといつも思うのですが、12に後続情報、そろろそ欲しいですね。
(文・やなぎアキ)
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