前回までのあらすじ
猫の魔物の赤ん坊ジュニアを無事キャット・マンマーに返したモガマルたち。
ヒューザは猫を殺さない信条の元、しっかりと役目を果たしたのであった。
あとモガマルたちも頑張った。
前回
第二十二話 ウェディと猫だぞ!
オレたちとヒューザと、あとなんか知らない少女のおかげで無事ジュニアを返すことができたぜ!
よかったよかった。
な、なんですかキャット・マンマー。
ヒューザになんか用ですか。もうやることも済んだしそろそろオレたち帰りたいんですけど。
てかオレたちこんなことしてる場合じゃないんすよ。ネルゲル倒さなきゃいけないんすよ。なんでオレたちこんな寄り道をしているんだ?人助け、いや猫助けは大事だけども。
ほ~んそうなのか。ウェディを殺してはいけないと。そんな約束をわざわざするって、お互い一体どんな関係なんだおたくら。あれだよな、ウェディはアストルティアってところの種族なわけだから、君ら猫もアストルティアから来たのか?
毎度毎度思うが、異世界と繋がったとたんブルリア星に色々なもの来すぎじゃない?どれがブルリア原産でどれが異世界原産かわからなくなるよぉ!
巨猫族(きょねこぞく)……?でかい猫か……。ジュニアもでっかくなるんだろうな。ねこまどうとかもきょねこぞくなんだろうか。
へぇ~、そんな歴史があるのか。じゃあウェディと猫たちは元々仲が良かったんだな。なんか勝手に犬猿の仲なんだと思っていた。時が経つにつれ協力した歴史が薄れていったのかもしれないな。手を取り合って戦っていた歴史を風化させないことが大事だな。
な、ヒューザ!
うぉい!!なんにも関係ないオレがここまで話を広げてやったというのに、興味ないってなんだよ!元ソルジャー1stかよ!興味を持て!お前が猫は殺さないとか言うから向こうも乗って来てくれたんだろうが!そういう心遣いをもっと大事にしろよお前は!社交性を身につけろ!オレのように!
大人~。キャット・マンマーまじで大人~。
オレだったらちょっとムっとしちゃうね。
いやメンタルつよ。話し相手が興味ないって言ってるのに、まだ話続けるんだ。相手がどうであろうととりあえず自分の言いたいことは言い切っちゃうタイプだ。これはこれで社交性ないな。
こ、こわ。え、私はウェディと仲良くしたいと思ってるけど、それに賛同しない上にウェディに襲い掛かるようなやつらは、別に殺しちゃってもいいよってコト?そんなことしてたら結局ウェディと猫は戦い続けるのでは?意にそわないやつは放っておくんじゃなくて、多少なりとも教育する気概を見せろよ!
結局マンマーも魔物ってことか……。しかもヒューザはそれとは別で猫は殺してはいけないっていうおじいちゃんの教えを守っているわけで、そんなヒューザに、襲い掛かってきたら別にどうこうしてもいいよって言うのも違くない!?お互いがお互いの話に興味ないんか、聞け、人の話を。
いやだから聞け!お前マンマーがこんなにたくさん喋ってくれたのに、リアクションゼロか!いくら興味ないからって何なんだお前は!
社交性を身につけろ!
次回予告
というわけで事件を解決したモガマルたち。
だが、彼らの目的はそれではなく、キーエンブレムを集めることである。
キーエンブレム、どこ……?
次回、「キーエンブレムゲットだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
関連記事