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【ドラクエ2】アレフガルドが世界の一部にしか過ぎなかったの熱いよな

ドラクエ1の舞台はアレフガルド。

ラダトームを中心としていくつかの町、ダンジョンが配置されています。

今でこそ狭い世界ですが、初めてプレイしたときはそれこそ広大な大地を冒険するワクワク感がたしかにそこにありました。

 

それがどうです!

ドラクエ2をプレイすることで判明する、アレフガルドとはより広大な世界のただ一部分でしかなかったという事実!

 

あち~。あちいですねぇ。びっくりですよ。

 

そしてこれが、2で船を手に入れてすぐに上陸する大陸だというのも熱いです。

上陸すると1のときのフィールド曲「広野を行く」が流れるという演出つきです。かつての勇者が冒険した大地に足を踏み入れ、あのBGMを聞く。その瞬間の衝撃ときたら!

船を手に入れられるルプガナでアレフガルドの名前を聞くことができ、あのアレフガルドがあるのか!と興奮し、船を出す。そしてすぐそこの大陸に上陸するとすぐさまに感じるわけですよ。アレフガルドの風を!伝説が始まったあの地の風を!

船を手に入れると世界が広がりますが、その第一歩に見知った場所を選ぶというセンスたまりませんね。

 

私は初めて2をプレイしたとき、もちろん1をプレイしたあとのプレイだったのですがやはり驚きました。知ってる場所ぉぉおおおお!知ってる音楽ぅううううう!1のフィールド曲やっぱり物寂しい~!!!

もうね、こんな感じの感情の大洪水ですよ。

2で3人揃った後のフィールド曲「果てしなき世界」は、かなり明るめの曲調です。そこからの「広野を行く」。この曲調の差が、前は最後まで1人で旅していたんだよなぁ、と一気に思い出を呼び起こさせます。

 

シリーズもので、過去に登場した場所を再び訪れるって本当に感動ですよね。ドラクエ作品だと他に天空城なんかもありますが、アレフガルド再訪の感動は個人的にはそれの比ではありません。

なんていったって、前作では世界のすべてだと思っていたのに、実は一部分だったんですから。ラダトームからガライへ、マイラへ、リムルダール、メルキド、ドムドーラ、そして竜王の城。あちこちへ必死で歩いて、時には死んでラダトームに戻され、そんな風に隅々まで冒険したあの大地が、一部分!!

スケールが違うことを見せつけてくるぅ!

アレフガルドに至るまでに既に規模が違う冒険をしていることは身をもって体験しているのですが、船という乗り物、そして前作の舞台を用意することで「まだまだ世界は広いぞ、知らないことがたくさんあるぞ」と示してくるんですよ。ゲーム作りがうまいですねぇ(当たり前すぎる)。

 

2のアレフガルドは1の頃に比べると施設はかなり減っています。ラダトーム城と城下町が合体して一つになっており、他にあるのは沼地の洞窟・聖なるほこら・竜王の城だけです。他の町などは少なくとも作中では確認できません。また作中のセリフで「かつてメルキドと呼ばれた町の」というものがあるので、メルキドはなくなっていると考えていいでしょう。2は1の時代から100年後が舞台です。この100年の間にアレフガルドの町々がなくなってしまったというのもまた、実際の時の流れを感じて熱いです。いえ実際には町がなくなっているので寂しいんですけど。

冒険したことある土地~~!からの、100年でこんなことに~~!!?ですよ。驚きの連鎖です。知っている場所のはずなのに、知らない時間が流れている。その間にあったストーリーを自分の中で感じ、しみじみとします。

が、そんな感傷に浸っている場合でもないのです。冒険を進めなくてはいけないのですから。

 

アレフガルドでの主な目的は、情報集めです。竜王のひ孫から紋章の情報などを教えてもらうことで、次にやるべきことが見えてきます。

それだけです。それだけですというと無情すぎますが、攻略において必ず訪れなければいけない場所ではないです。竜王のひ孫の情報を知っている既プレイヤーであればスルーしてもいい場所*1です。

これがまたいいですね~。前作の舞台であるアレフガルドを、必須ポイントにしないんですよ!ストーリ上は影が薄いんですよね。ストーリーには関係ない場所にすることで、アレフガルドってやっぱりどこか独立した世界なんだなと、隔絶されているんだなと思えるわけです。アレフガルドの扱いがうまい。

 

アレフガルドを語る際にはどうしても1と3を中心に考えてしまいますが、2に登場したアレフガルドのことも常に忘れないでいたいです。

それにしても、アレフガルドについたときのプレイヤーの感動はわかりますが、勇者の子孫である王子たちの感動はいかほどのものだったんでしょうね。

 

(文・やなぎアキ)

 

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*1:なおガラケー版以降の2はラダトームに命の紋章があるので必ず行く必要があります。