前回までのあらすじ
ネコの魔物の赤ん坊を返すため、ヒューザと猫島を訪れたモガマルたち。
猫島にはたしかに赤ん坊を探している猫の魔物がいた!
返せばこれで一件落着だ。
前回
第十六話 血気盛んな猫だぞ!
猫島の最深部まで来たけど、いかにもな猫の魔物がいるぞ。キャットマンマーって名前みたいだが、つまり?
やっぱりそうだ!あのでかい猫の子供が、町の近くに捨てられていた猫なんだ!
それで、その赤ん坊を探すために町の周りにいっぱい猫の魔物がいたんだな。
いやいや、いるんだってここに。ここにその赤ん坊がいるのよ。立ち去るとかじゃなくてさ、わざわざ返しに来たのよ。この子を見ればそのキャットマンマーさんも歓喜するって。
ほらヒューザくん、お返ししたまえよ。
へーえ、じゃねぇよ!何煽る態度取ってるんだよ!普通に返したれ!もったいぶんな!向こう一応魔物だぞ!舐めた態度を取るんじゃない!モガマルがついてるからって調子に乗ってるのか?
カチコミじゃないカチコミじゃない!あとやっぱりヒューザはウェディっていう種族なんだな。へぇ~アストルティアにはこういう人がいるんだなぁ。
ほら、ヒューザ、早く赤ん坊を返してやれ。
なんで煽るんだよ!!向こうは別に、息子いなくなって気が立ってるから立ち去った方がいいぞ、をちょっと乱暴に言ってるだけだろ!
平和的に解決できそうなんだから、「お届けに来ましたよ」くらいでいいんだよ!
ほら怒っちゃったじゃん!いらない怒り買ったわ~。アホくさ~。
ちょっと体躯がいいからってブタって呼ばれたらそりゃ怒るんだよ。そんな態度だから、この魔物たちもウェディが嫌いなんじゃないの?それともヒューザが人のこと煽りがちなだけ?
赤ん坊をただほいっと返せばそれで済む話なのによぉ。
マ、ママー!!ジャス キル ダマーン。いかん、ついボヘミアンラプソディーを歌ってしまったぜ。
いやでもほんと、ママー!止めてくれたぞ!
そうだな。まずヒューザは一旦ブタネコと言ったことを謝ろうか。どういう事情があろうと、ブタネコについては本当に急に出てきた悪口なので謝っとこうか。
ママー!貫禄ぅ!
ほら、ヒューザ!謝んなさい!
急にミッ〇ーマウスみたいな笑い方するじゃん。
え!?し、舌打ち!?そりゃむかつくだろうけど、舌打ちはちょっとほら、圧がかかって怖いぞ!?
ほら!モガマルもびっくりしちゃった!いまいち影が薄くなっていたモガマルも、ここぞとばかりにびっくりしちゃった!
でも、もとはと言えばヒューザが失礼なこといきなりかましたからだしなぁ。
ここは喧嘩両成敗ということでいかがか。
次回予告
猫島にてキャットリベリオンと一触即発な雰囲気になってしまったモガマルたち。
ただ赤ん坊を返せばそれで済むはずなんだが?
ほら、さっさと返すぞ!
次回、「赤ん坊を返すぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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