前回までのあらすじ
キーエンブレムを探す道中、ヒューザに出会ったモガマルたち。
彼は猫の魔物の赤ん坊を猫島に届ける途中だったようだ。
せっかくなのでモガマルたちも同行することにした。
前回
第十五話 猫島だぞ！
赤ん坊を届ける依頼か、いいだろう！モガマルがいればそんな依頼はちょちょいのちょいだ！
なんかキザなやつだなこいつ。そりゃいうけどさ、断るなんてことしないけどさ、なんだか掌の上にいる感があって釈然としないぜ。
猫島楽しみだなぁ。可愛い猫がいっぱいいるんだろうなぁ。赤ん坊を返したらそのまんま観光していこうぜ。
うっ！！
な、なんだこのビジョンは！この場とは違う景色が、見える！
ここは一体！！
し、知らない場所だ！そして知らない人、いや魔物だ！猫か！？猫の魔物か！？ということはここは猫島！？
なんだかものすごい身分の高そうな猫の魔物だな……。
息子？ジュニア？この猫は自分の子供を探しているのか？ということは、もしかして……？
うわ！また別の猫だ！こいつがキャット・リベリオか？大層な名前してるなぁ、ネコなのに。オレだって、スライム・スラッピとか名乗りてぇよ。いや名乗ってもいいんだろうけどさ。
ウェディ？ウェディってなんだ？知らない単語～。魔物？魔物か？悪いやつってことでOK？あ、でも魔物と敵対しているってことは、いいやつか？
町の周り？て、もしかしてヒューザが言っていた町のことか？てことは、ウェディっていうのはヒューザみたいな見た目の種族のことを言っているのか？そういえばホーローのじいさんが、アストルティアから五つの種族が来ているって言っていたな。じゃあそのウェディってのが、オレたちを助けてくれる種族の一つってことか！？
お？急に今のビジョンが見えなくなって元に戻ったぞ。一体なんだったんだあれは。まるで目の前で実際に起こっていることのようだったが……。
と、もしかしてもう猫島についたのか？
あれ？なんだか既視感だな。さっきまで見ていた光景と同じような気がするが。
お、お前は、キャット・リベリオ！さっき見たぞ！ど、どういうことだ一体。
キャット・マンマー？それはもしかして、さっき見たやたら身分が高そうな猫のことか！？どういうことだ、オレがさっき見たビジョンは、実際にあったことなのか？
うわぁあああ、やっぱりさっきの猫だぁああああ！
オ、オレはとうとう、千里眼を会得してしまったのか！千里眼を！すげぇ～。
じゃあとりあえず、赤ん坊返して帰るか？
次回予告
猫島にやってきたモガマルたち。
そこにはキャット・リベリオとキャット・マンマーがいた！
赤ん坊を返すだけで済めばいいが？
次回、「血気盛んな猫だぞ！」！
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ！
（文・やなぎアキ）
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