ドラクエ8の寄り道要素の一つ、モンスターバトルロード。
自身がスカウトしたモンスターたちでチームを組み、バトルロードを勝ち上がっていく。
1チームにつき3体のモンスターを自在に組み合わせることができる。
この組み合わせが特定のものになると、称号がつく。称号がついていると、必殺技が使えたりチームボーナスがもらえる。ただし、最初にスカウトする3体の組み合わせによる称号「まだまだ新米チーム」だけはボーナスはない。
この称号、意外と数がある。
今回はその称号の一部を紹介しよう。
ここに生まれる伝説
めちゃくちゃ大層な称号。それゆえに対象モンスターも納得の布陣。
メタルスライムのメタぞう、はぐれメタルのはぐりん、メタルキングのスマイル。ボーナスはメタル系の弱点を補ってくれる、HP2倍。必殺技はクラスマダンテ。モンスターの組み合わせが組み合わせだけに、最強の必殺技。というわけではなく、クラスマダンテはダメージにかなりブレ幅があるため正直微妙。しかもMPはしっかり全部消費するため、一回この称号を確認したらチームを解体してしまったほうが多分まし。
スマイルはクリア後の竜の試練をクリアしないと出現しないため、なかなか難しい称号ではある。
夜の世界のモンスター
その称号名の通り、夜に出現するモンスターの組み合わせにする必要がある。
称号の中には、この3匹!と限定されているものと、複数のモンスターの中から3匹とある程度自由なものがある。
そのためこれも複数いるモンスターからの組み合わせか、と思いきや、こちらは3匹限定。
亡霊剣士のクラーク、夜の帝王のリッチー、エリミネーターのタイーチだ。ボーナスはなし、必殺技は暗闇の歌。敵味方全員の守備力を0にする技で、自分たちは確実に0になるが、相手はザキ系と同じ確率のためいまいち使い勝手が悪い。
クラーク、タイーチはなかなか強いためチームに入れることはあると思うが、リッチーは正直微妙なのでこの組み合わせを偶然見つけることは難しそうだ。しかも使う必殺技がいまいちなので、仮に見つけてもすぐメンバー替えをするのがほとんどじゃないだろうか。
ワンナイトドライブ
公式ガイドブックでこの字面を見たとき、勝手に脳内で「ワンナイトカーニバル」だと思ってしまい、なんちゅー称号をつけるんだと思ってしまった。その後この称号の必殺技を確認し、「ライダーズカーニバル」と書いてあった時に「やっぱりワンナイトカーニバルじゃねーか!」と心中突っ込んだわけだが。ここで氣志團の曲を持ってくるとは思わなかったぞ、ドラクエよ。
ドライブ、ライダーズということで、対象モンスターは何かに乗っているモンスター。該当するのはスライムナイトのピエール、しにがみきぞくのエースケ、スカルライダーのスカールのみ。意外と何かに乗っているモンスターというのは少ないようだ。
必殺技の効果は全員が通常攻撃を2回ずつしたときと同様のダメージを与えるというもの。そこそこ強いが、メンバーがあまり強くないため微妙。
チーム・ファントム
この称号をパッと見たとき、おばけ系のチームかな?と思った。が、それだと墓場のエリート集団と微妙にかぶってしまう。墓場のエリート集団の方に、いかにもファントムなぼうれい剣士のクラークがいるため、どうやら違うぞと思い直し、チーム・ファントムの対象モンスターを確認してみると、
リリパットのリリッピ、パペットこぞうのヨシキィ、笛吹き羊男のパーニ、バーサーカーのバサマンなど、おおよそファントムとは思えないモンスターばかり。
ここでファントムの意味を考え、もしかしてオペラ座の怪人的なファントムを言ってる!?と気づいた。
というわけで対象のモンスターをもう一度確認すると、怪人系のモンスターが対象だったことが判明。いやわかるかぁ!ファントム・チームで、怪人系を集めるとかわかるかぁ!
ちなみに必殺技はなし。ボーナスはHP+15。
そして伝説へ……
言わずと知れたぁ!ドラクエ3のサブタイトルぅ!そして伝説へぇ!!
対象モンスターは、キングスライムのゆうぼん、スライムのアキーラ、ドラキーのすぎやん、そしてキラーマシンののっひー。もちろんすぐにピンとくるだろう。
ゆうぼんはドラクエの生みの親堀井雄二氏。アキーラはドラクエのキャラクターやモンスターを数多くデザインしてきた鳥山明氏。すぎやんはドラクエの数々の名曲を生み出したすぎやまこういち先生。そしてのっひーは、ドラクエ8を制作した会社レベルファイブの社長であり、ドラクエ8の総合ディレクターを務めた日野晃博氏である。ちなみに日野氏は、ドラクエ3のプレイをきっかけにゲーム業界に進むことを決心したそう。ここでも伝説、始まっとる~!
必殺技はビッグバン。このメンツが放つビッグバンによって、宇宙が、いや伝説が始まる~!
ドラクエのこういうところ、好き~!
他にも色々とチームの称号はある。
これはどうしてかな?と考えてみると、新たな発見があったりして面白い。チーム・ファントムは本当に度肝を抜いた。
普通にプレイしているとなかなか目にしない称号もあり、普段は試さない組み合わせも試してみたくなった。
ワンナイトカーニバ~ル胸の奥~。
(文・やなぎアキ)
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