前回までのあらすじ
キーエンブレムを集めることになったモガマルたち。
旅先で出会った賢者エイドスが早速キーエンブレムを持っていた。
しかし、それが欲しければ頼みごとを聞いてほしいと言われ……?
前回
第九話 聖杯を渡されたぞ!
オレたちはキーエンブレムを早く集めてネルゲルを助けなきゃいけないっていうのに、なんでこんなじいさんの頼みごとを聞かないといけないんだ?
まぁ仕方ないけどよぉ。
じいさん、手短に頼むぜ。
なんだ?
聖杯?
こんなボロボロの洞穴に住んでいるみすぼらしいじいさんが持っているにしては、随分と立派な聖杯だなぁおい!これ本当にじいさんの聖杯かぁ!?
やっぱり賢者は違いますなぁ!
レ、レムオル?あ、それは透明になる呪文か。
レムルの聖杯か。
で、これを持って、う、雲上湖……?みずうみか?聞いたことないなぁ、そんな湖。ブルリア星にそんなところあったが?アストルティアの湖じゃなくて?
聞いてねーし。賢者って人の話ほんと聞かないよな!
で、えーと、グロリスの木か。
レムルの聖杯で雲上湖でグロリスの木。いやわからんわからん。
なるほどなるほど。この聖杯にしずくを入れて持って帰ってくればいいんだな。
なんだ、簡単そうだな。そんな簡単なことでキーエンブレムが手に入るならお安い御用だ。魔物退治なんかよりもよっぽど楽だぜ。エイドスのじいさんだってすぐ見つかったんだし、雲上湖ってやつもすぐ見つかるだろ。
ところで、なんでそれをやらないといけないんだ?そのしずくってやつを何かに使うのか?そのためにはこの聖杯が必要なのか?
じいさん、その辺の理由を教えてくれよ。
いや教えてくれないのかい!何に使うのか教えてくれてもいいだろ!
でもモガマルは理由には興味ないみたいだな。まぁたしかに、オレたちはキーエンブレムがもらえればそれでいいわけだし。
しずくを取りに行くだけだからなんの危険もないわけだしな。
よし、じゃあサクッとその雲上湖ってとこを探してくるか!
えーと、ここだなきっと。で、木は……
それらしいのが見当たらないが……ん?なんだこの音は。
おい!!いかにもな魔物いるじゃねぇか!!
あのじじい~~~~~!!こういう魔物がいるならちゃんと教えてくれよな~~~!
モガマルにとっては敵じゃないけど、モガマルじゃなかったら危なかったぞ!何が楽だよ!
ということでモガマルがサクっと倒したぜ。で、肝心の木は?
ど、どうしたモガマル!正直さっきの魔物が出てきたときよりもびっくりしているぞ!何かあったのか!?
ほ、ほんとだ!もしかしてあれがグロリスの木?
あの魔物を倒さなければ出現しなかったのか……。
てことは、ますますあのじじい魔物の存在知っていただろ!あのじじい~~~!!
次回予告
魔物を倒し、グロリスの木を出現させたモガマルたち。
さっさとしずくを手に入れてキーエンブレムを手に入れよう!
次回、「グロリスのしずくだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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