前回までのあらすじ
ブルリア星の上空に突如現れた謎の人物と城。
さらにモガマルたちの前に賢者を名乗る謎の人物、ホーローが現れ?
ブルリア星に何が起きているのか!
前回
第三話 プリミティブかつエレガントだぞ!
急に現れて冒険ニストとかアストルティアとか放浪の賢者とか言い出したこのホーローとかいうじいさん、一体なんなんだ?
ワープ?ああ、ワープか。なるほどね。ワープでブルリア星に来たパターンね。
ん?時渡りの術?それはなんだ?ワープはなんとなくわかるけど、時渡りの術っていうのは初めて聞いたなぁ。名前からして、時を渡るんだろうが、過去に行ったり未来に行ったりか?
でもまぁワープってことであっているんだよな?てことは……
そういうことだよな?異なる世界か、異なる星かわからないけど、そういうことになるよな?これで何人目だよ。ブルリア星ってなんかそういう、特異点にあるのか?
やっぱりそうなんだな~。アストルティアなんて聞いたことないもんな~。
でもじいさんはここが異なる世界とは最初気づいていなかったんだな。その時渡りの術ってやつで、アストルティアの別の時間に飛ぼうとしたけど、なぜかうまくいかなかったってことなんだよな?
おっ、じいさんブルリア星を知っているのか!今まで出会って来た異世界の人たちはブルリア星のことを知らなかったけど、さすが賢者なだけあるな!
そしてオレはスラッピだ!ブルリア星にそのスライムありと言われたスラッピだ!モガマルの唯一無二の相棒だぜ!
オレのこともよろしくな!
オレのことは無視か。
いやすごいマイペースなじいさんだな。今までの異世界の人の中でもけっこう変わり者な感じがすごいぞ。賢者だからか?大体放浪の賢者ってなんだよ。プリミティブかつエレガントのどのへんがブルリア星らしいんだよ。
うちのモガマルもたいがいマイペースだった。じいさんの謎発言を全力でスルー。しかも多分天然でやってる。
異なる世界から来たことについてももはや何の反応も示さないもんな~。慣れちゃったよ。
そうそう、あの上空の城について教えて欲しいんだが。
するどい~~~!!かつてないほど鋭い!そりゃたしかにじじいの出番もなくなるわな!いつもじじいがこういうことを言ってくれるものだが、さすがに慣れてきてモガマルが自分で気づくようになったぜ。
ということで、あの城も謎の人物も異なる世界から来たんだろ?
ちゃんと質問に答えてくれ。「異なる世界から来たのかどうか」をまず答えてくれ。名前は後ででいいんだよ。直近の質問に答えろ。混乱するだろ。
で、何?心臓?城じゃなくて?ほらもう混乱してきたじゃん。
なるほどな。アストルティアの悪、ネルゲルってやつの城なんだな。
で、それってつまり、「異なる世界から来た」ってことでOK?こっちがYesかNoで答えられる質問しているんだから、二択でまず答えろ。
「Yes。あれはアストルティアから来た。悪の権化である冥王ネルゲルの居城だ。城の名を冥王の心臓という」くらい明快に答えてくれ。これだから賢者はよ~。というか城の名前なんかこっちには関係ないっつーの!
次回予告
突然現れた上空の城は、アストルティアの冥王ネルゲルの城だった!
なぜそんなやつがブルリア星に!?
次回、「ネルゲルの好きにはさせないぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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