前回までのあらすじ
勇者を探して命の大樹まで来たモガマルたちは、とうとう魔王ウルノーガを倒した。
すると、突然紫のゲートが出現!
どうやらこれで彼らは帰れるようだが?
前回
第三十六話 ずっと忘れないぞ!
みんなが帰れば、勇者とも元の世界出会えるとかいう謎理論にみんな納得しているようだけど、本当に大丈夫なのか?
勇者だけが取り残されちゃったりしないか?
う~む、シルビアがそれだけ自信満々に言うってことはそうなのか……。きっとオレたちにはわからない絆があるんだな。オレたちは勇者に会ったことないからわからないけど、皆がこういうならそうなんだろう。
カミュか。思えばカミュとの出会いからこの旅は始まったんだったな。
勇者の相棒カミュ、モガマルの相棒であるオレ様と似たようなものだ。
そうか、なるほどな!相棒だからこそ、信じられるってやつか!
たしかにオレもみんなの立場だったら、モガマルだったらきっと大丈夫、再会できるはずだ!って思えるもんな!やっとわかったぜ!
じゃあきっと、このゲートの先で勇者は待っているぜ!
ここまで早いようで長かったぜ!勇者は見つけられなかったけどウルノーガは倒したし、みんな心置きなく元の世界に帰ってくれよな!
そうなるなぁ。
今までたくさんの異世界に人と旅をしてきたけど、別れはいつもさみしいもんだぜ……。こればっかりは慣れることはないよなぁ。
このゲートを抜ければ、またみんなと会えるという保障はないもんな。ロトゼタシアって星なんて聞いたこともないから、どこにあるかもわからないし。
もしかしたらこれが一生のお別れかもしれない。
おう!お前らこそオレたちのこと忘れるんじゃないぞ!
モガマルのことも、オレのことも、ブルリア星のことも!そういえば、ガイアスのじじいは最初の方に出てきたっきり、全然姿を見せなくなったな?どうしたんだ?最後のお別れのときくらい出てきてもよさそうなのに。
でも今いきなり本から人が出てきたら皆を混乱させるだけか。もしかしたら出るに出られなくなっているのかもな、じじいも。
くぅ~!本当にこれでもうお別れなんだな!
長かったこいつらとの物語も、そろそろ終わりってことだ!
次回予告
ゲートをくぐれば元の世界に戻れるカミュ達。
別れを惜しみながらも、彼らは帰っていく。
そして彼らが帰っても、モガマルの冒険は続くのだ。
次回、最終回。「またいつか会える日までだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
関連記事