前回までのあらすじ
クレイモランを助けたモガマルたちは、エッケハルトから魔王ウルノーガの居場所を教えてもらう。
その場所は命の大樹。魔王いるところに勇者あり!
それを信じ、モガマルたちは命の大樹に向かう。
前回
第三十二話 魔王ウルノーガあらわるぞ!
ここまですごく長かったが、結局勇者を見つけることはできなかったな……。
それどころか先に魔王に会う羽目になりそうだが。
とやかく言っても仕方ない。命の大樹向かうか。
あっさりたどり着いちゃったぜ……。まさかブルリア星にこんなところがあるなんてな……。冒険王とはいえ、まだまだ知らないことがあるな。
すごく神秘的なところだけど、たしかにやばそうな匂いがそこはかとなく香ってくるぜ……。たしかにここに魔王ウルノーガはいるみたいだな。
そうだな。元々は別の星の魔王なんだ。それを何が原因なのか分からないが、ブルリア星に現れて……しかも肝心の勇者は見つからないと……。
だけど、だけどな!
オレたちにはモガマルがいる!見ろよこの余裕の笑み!
モガマルなら他の星の魔王だって簡単に倒してくれるはずだ!
さぁ!いつでも出てきやがれ魔王ーーーー!!
うおおおおおおう。いきなり出てくるんじゃねぇよお前~~~!!
お前が魔王ウルノーガか~~?ああ~~ん?よくもうちのシマで好き勝手やってくれたなぁ。いやまだ好き勝手はやってないのかぁ。
あと、ここに勇者はいませんよ。それともモガマルのこと?それならよくわかってるじゃないか。
え!?し、死んでるの!?これ!?いきなりだな!
というか、万物を創りしなの!?そんなすごいものなのこれ!?
やべ~、命の大樹について何も知らねぇ~。そんなものがブルリア星にあったのかぁ。それが死んでるのかぁ。あんまりピンとこないな。
スイマセン。悦に浸っているところ悪いんですけど、ロトゼタシアってなんですか?ここブルリア星っていうんですけど。
?????
もしかして勝手に建国しちゃった?ロトゼタシアが国なのかも知らないけど、王って言ってるし。
まだなんか言ってるな~。何言ってるか分からないし。全然ぴんとこない。
というか初対面ですよね?なんかもっと、こう、自己紹介とはいかないまでも、なんかあるんじゃないです?カミュ達とは面識あるかもしれないけど、オレたちはあんたのこと名前しか知らないんすわ。
いや失礼!初対面でそれは失礼!モガマルのことなんも知らないだろうが!なんなんだよお前!お前これまでの魔王たちの中でもだいぶ何言ってるか意味わかんないぞ!もっとわかるように言え!
どんどん勝手に話を進めるなぁ。
あ、もしかしてモガマルのことを勇者本人だと勘違いしているのか?そういうことか?まぁまぁそういうこともあるだろうな!だからこんななれなれしく話しかけてくるんだな!それなら仕方ないか。
本当に失礼な奴だな~~~!!!人違いした挙句気に入らんて!こっちだってお前のこと気に入らんよ!人の星のことロトゼタシアとか呼びやがって!どこだよ!
もうこんなやつさっさと倒しちゃおうぜ!
次回予告
命の大樹で魔王ウルノーガと対面したモガマルたち。
戦いは避けられない!
ブルリア星の平和を守るため、モガマルは戦う!
次回、「決戦ウルノーガだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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