基本的に当サイトのダイ大（というか筆者が書くダイ大）記事は2020年のアニメ準拠で書いていましたが、そろそろ原作にも触れておくかなということで！
ダイ大が世に出た記念すべき一作、『デルパ！イルイル！』（前後編）で登場したモンスターには何がいるのか見てみたいと思います。
といっても数が多すぎるので、いくつかピックアップしてです。
ダイの大冒険は当時ドラクエ4発売前にドラクエを盛り上げるための企画として誕生しました。そのため、ドラクエ4で初登場したモンスターがこの『デルパ！イルイル！』にも登場し、読者を驚かせたと言います。
ちなみに2020年のアニメでは、当時はまだ存在しなかったドラクエ5のモンスターが登場しており、これまた当時のファンを驚かせていました。
では早速『デルパ！イルイル！』に登場するモンスターをいくつか紹介しましょう！
マッドオックス
こいつは欠かせないですね。
冒頭ダイはこのマッドオックスにまたがって登場します。アニメでもまたがっていました。
ダイがモンスターの住む島でモンスターと心底仲良くしながら過ごしてきたことが一発でわかる描写です。ドラクエ本編ではドラクエ8でキラーパンサーに乗ることが出来ますが、キラーパンサーがいなかった当時、ダイを乗せる相手にマッドオックスを選んだわけですね。
ドラクエ3が初出で、ギラを使います。
マーマン
ダイのことを背に乗せたモンスター、その二です。
ニセ勇者一行を見つけたダイが、彼らの船に行くために口笛で呼び寄せたのがマーマンでした。島だけではなく近海のモンスターとも仲が良いことがこれまたすぐにわかります。
泳いでいるときの鬼気迫る表情が、隠し切れなぬ野生をにじみ出していて好きです。でも泳いでいない時は可愛い顔をしています。
こちらもドラクエ3が初出。本編にもコンスタントに登場し、海系モンスターの中でもかなり有名ではないでしょうか。
キメラ
ダイのことを背に乗せたモンスター、その三です。
陸、海、ときたらそうですね、空です。ゴメちゃんをさらったニセ勇者一行を追いかけるために、ダイが出発前に魔法の筒から出します。筒から出すならわざわざ入れなくてもよかったのでは……？
他にも空を飛べてダイを乗せられそうなモンスターにパピルスもいましたが、ここはやはり知名度の差でしょうか。さすがドラクエ1からずっといるレジェンドモンスターです。
サーベルウルフ
ダイがゴメちゃんを救出するためにロモスに連れて行った選抜メンバーの一匹。
デルムリン島でニセ勇者たちから思い切りやられたにも関わらずまだ戦える力を残していたということは、島でもなかなかの強さなのでしょう。
といっても特筆すべき活躍は特にありません。ではなぜ選んだかというと、
2020年のアニメでは出番がなくなっているからです。
冒頭で書いた通り、新アニメでは当時いなかったドラクエ5のモンスターも登場するわけですが、ドラクエ5以降から登場したモンスターで同じトラ系といえば……
そうですね、キラーパンサーですね。見事にキラーパンサーに出番を奪われた形になり、放送当初それに言及するツイートをけっこう見かけた覚えがあります。
サーベルウルフ自身がかなり影の薄いモンスターであり、ドラクエ2で登場して以降ほぼどの作品にも出ていないのが悲しいところ。でもダイ大ファンはみんなちゃんと覚えていますよ。
さそりアーマー・おおめだま・ライバーン
他にも、ポイズンリザード・はさみくわがた・ダゴンがいます。
これらはドラクエ4が初出のモンスターであり、『デルパ！イルイル！』はドラクエ4のタイアップ企画だったためにサプライズ要素として登場したようです。
彼らは他とは違う金色の筒から登場します。これはハドラーがブラスじいちゃんに授けたものなのですが、のちに彼らは魔界のモンスターだったことがわかります。魔界のモンスターなだけあって、優勢だったニセ勇者を一気に追い込むことに成功します。すごいですねぇ。
でもアニメでは出番が削られています。これは新旧どちらもだそうで……せっかくの抜擢なのに不憫……。
キングスライム
こちらも先ほどのモンスターたち同様、ドラクエ4初出のモンスターです。
ずるぼんが捕らえた大量のスライムたちが、魔法の筒の光に呼応して合体します。これが決め手となり、ダイはゴメちゃんを助けることが出来ました。
そして話の最後には、覇者の冠をかぶったゴメちゃんがキングスライムに思いを馳せるところで終わっています。大抜擢ですね。
今や当たり前の存在となったキングスライムですが、スライムたちが合体して大きなスライムになるというのは当時衝撃だったんでしょうね。ぜひその驚きを体験したかったです。というかこの描写を見ても、まさかゲーム本編でもスライムたちが合体してこのでかいスライムになるのだとう、とは思わない気がします。よく考えたらすごいモンスターですね、キングスライム。
他にもたくさんのモンスターが登場しますが、このあたりにしておきましょう！
こうやって上げていくと、定番のスライムやドラキーだけでなく、現在ではマイナーな部類に入るモンスターも多く出ていることが分かりますね。当時はマイナーじゃなかったはずなのに、数十年を経てマイナーになっていくモンスターたち。そして今もなお最前線で活躍するモンスターたち。
色々と感慨深いものがありました。
（文・やなぎアキ）
関連記事
