前回までのあらすじ
人も建物もすべてが凍った町にやってきたモガマルたち。
そこにはなんと、生身の人間がいた!?
この町で一体何が起きたというのだろう。
前回
第二十六話 全部魔女のせいだぞ!
まさかこんなところに生きている人がいるだなんて思わなかったぜ!
この人ならここで何が起きたのか知っているんじゃないか?
よし、モガマル聞いてみようぜ!
さ、先を越された!この間からなんだかベロニカがこのパーティーを仕切っているような気がするなぁ。おいおい、ここはブルリア星なんだから、郷に入っては郷に従え、モガマルに従って欲しいところだけどなぁ!
まぁモガマルがそれでいいならいいけどさ。
お、語り出したぞ。
なになに、三か月前にこの異変が起きたのか?ということは、けっこう時間が経っているんだな……。
ええ!?未確認飛行物体ってことか!?
そ、そんなことが本当に起こるのか……。一体それはどんなやつだったんだ!?
おいおいおい、魔女かよ!魔女が上空に現れたのか!
それにしてもこの人、随分臨場感たっぷりに話すなぁ。もしかしてそういう職業の人?公園で紙芝居を読み聞かせしたりするような人なのか?
それで、続きは続きは?
ほうほう、なるほどなるほど。やっぱり魔女だから何かしらの魔法を使うんだな。
それでそれで?すごく続きが気になるような語り口をしてるなぁ、ほんと。
吹雪が!?町全体を!?いや、まぁ、吹雪いたらそりゃ町全体を包むか。
でも、ってことは次の瞬間には、もしかして……!?
やっぱり~~!!凍り付いちゃったのか!
え、でもその話の通りなら、あんたも渦中にいたわけだよな?それなのになんで助かっているんだ?もしかして何か結界みたいなものを張ったりしたのか?
ええ~。わからないのか。
正直、めちゃくちゃ怪しいぞ?大体あんた何者だよ。こんなに寒いのに袖なしの服を着てるとか相当だぞ。ほんとに人間か?
うん、まぁそれは本当にそう。
でもどうしてその魔女がそんなことをしたのかも気になるな。何か魔女の逆鱗に触れるようなことをしたんじゃないのか?存在を秘密にしてくれって言われたのにばらしちゃった男がいるとか。
そうだよなぁ。いくらベロニカが魔法の達人でも、これを全部溶かすほどってなるとどれだけメラを打たないといけないか……。メラを使って中の人を傷つけないとも限らないし。
そうそう!それそれ!それが一番気になるんだよ!さすが年の功!この唯一無事だった人は誰なんだ。めちゃくちゃ怪しいんだが?
女王!!女王なのかあんた!随分若いなぁ。
女王だけが免れたんだな。女王ゆえの何か力が働いたのか?それとも……。
でもとにかく、この町をなんとかしないとな!
次回予告
この国を凍らせたのは魔女だった!
魔女を倒せば全て元通りになるかもしれない。
勇者探しを一旦中断して、モガマルたちは人肌脱ぐことにした!
次回、「魔獣あらわるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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