前回までのあらすじ
凍っていない門から何とか謎の町に入ったモガマルたち。
するとなんと、衝撃の光景が広がっていた!
これにはスラッピも思わずダジャレを言う!
前回
第二十五話 すべてが凍っているぞ!
ダジャレなんて言っていないが?
それにしても、これは一体どういうことだ!どおりで寒いわけだぜ!
なんだか最近ベロニカはよくしゃべるなぁ。かわりにカミュが全然しゃべらなくなったよ。どうしたんだあいつ。疲れたのか?
それだけじゃない、動物も凍っているぞ!凍っていないものを探す方が困難なほどだ。むしろさっき入ってきた扉はよく凍っていなかったな。何か罠だったんじゃないか?まぁ今更考えてもしたかないか。
だけど一体どうして……?
お!なんだセーニャ!もしかしてこの町が凍っている原因がわかったのか!?普段おっとりしているが、さすがここ一番で頭がさえるな!
で、どうしてなんだ?
あと、なんで明らかに年下にしか見えないベロニカをお姉さまって呼んでいるんだ?なんでその謎をかたくなにオレたちに教えてくれないんだ?
さ、寒いからだって~~~~!!
あまりにも寒いと、町も城も人も凍っちゃうのか~~~!!そ、そりゃあ標高がものすごく高い山とかだったらあり得るのかもしれないけど……。ここ、別に平地だよな?
どう思います、ベロニカさん。彼女あんなこと言っていますけど。
む、無視?もしかして無視してます?セーニャが何か言っていますよ?ほら。
…………。
や、やばい。きまずい空気が流れている。現状を打破するなにか、なにかはないのか!
助けてくれモガマル!
さ、さすがモガマル!前回から続くこのきまずい空気を一瞬で打破する、それが勇者モガマル!あぶないあぶない。今回も無言エンドを迎えるところだったぜ。
って、ええ!?凍っていない女の人が!?こんなところに!?
ほ、ほんとだーーーー!!生身の人間だーーーー!!
し、しかもこの極寒の地でノースリーブ!?いくら暖かそうなマントを羽織っているからって、ノースリーブは攻めすぎでは!?首元もめっちゃ開いてて寒そうだし!
何者なんだこの人は一体……。
いや、こっちもまさかこんなところに生身の人間がいるとは思わなかったよ。モガマルなんてびっくりしすぎて飛び出した目玉が引っ込まないじゃないか。
本当に今回はベロニカが前線に出てくるなぁ。何?そういうターンなの?
そうだな。とりあえずはその謎を解かないとな。その謎を解かないと、この氷は溶けそうにないからな。
って、またダジャレ言っちゃったよ!
次回予告
全てが凍ってしまった城下町にただ一人残されていた女性。
彼女は一体?
そしてなぜ町は凍ってしまったのか?
次回、「全部魔女のせいだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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