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【モンスター】ラスボスじゃない方のボスたち。

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よく芸人とかで、じゃない方と呼ばれる方がいるが……それってラスボスでもけっこうあると思う。

ラスボスっぽいけど、ラスボスじゃない。ラスボスじゃない方ボス。

今回はそんなラスボスじゃない方ボスについて見解を深めていく。

 

 

ハーゴン

ドラクエ界の元祖ラスボスじゃない方。

ラスボスじゃない方界のエンペラー。言ってしまえば前座である。

が、ラスボスが一同に会する機会があれば、高確率でシドーではなくハーゴンが顔を出すイメージ。

シドーが破壊神且つ知能が低いため、意思疎通をとれるハーゴンが選ばれるのは至極当然か。

そのためわりと扱いはいい。ビルダーズ2でしっかりと深堀されたのもでかい。

身体が貧弱なことについてはかわいそうだなとは思う。

 

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バラモス

当時プレイヤーを震撼させたであろうバラモスは、いわばラスボスじゃない方界の神。

こいつを倒すことを最終目標として旅を始め、こいつを倒すことで世界に平和が戻ると信じた勇者は数知れず。倒せば一時エンディングが始まりそうな雰囲気まで出してくる周到さ。

バラモスに用意されている演出の数々、至れり尽くせりすぎる。

しかし悲しいかな、真のラスボスであるゾーマのカリスマ性が強すぎて、バラモス自身はあまりクローズアップされる機会がない。

そういった意味でも、常にドラクエのラスボスじゃない方を引っ張って行く存在なのかもしれない。

 

 

ゲマ

ラスボスと言えば勇者の宿敵。光があれば闇もまたある、対なる存在。

しかしドラクエ5はそもそも主人公が勇者ではない。そのためか、宿敵と呼ばれる存在もラスボスであるミルドラースよりは、父をその手で殺したゲマの方が印象が強い。それはリメイク版でさらに顕著になった。

その結果、むしろラスボスであるミルドラースの方が影が薄い存在になるという、まさかのラスボスじゃない方の逆襲が始まった。

プライヤーの恨みつらみを一身に背負ったゲマはラスボスじゃない方の中でもかなり存在感が強めだが、さすがにハーゴンのようにラスボスじゃない方の集いに顔を出すということはなさそうだ。

 

 

ムドー

ドラクエ6はムドーまででそこからあとはおまけ、という声をときたま聞くほどまでにその圧倒的な存在感で多くのプレイヤーを圧倒したムドー。

ムドーが成し遂げたその悪行、非情なまでのその強さ、そしてドラクエ屈指の名曲『敢然と立ち向かう』。これらがムドーを、ラスボスじゃない方ながらも不動の驚異的ボスの座にすらわせたのだ。特に『敢然と立ち向かう』は、ムドー一匹の戦闘のためだけに使われた曲であり、ドラクエ11が登場するまではまさしくムドーと対峙するときしか聞けなかった。ラスボスじゃない方メンバーの中でも破格の待遇だろう。

さらに特筆すべきは、他のラスボスじゃない方に比べるとかなり序盤で倒されることだろう。序盤で倒されるというのに、ラスボスじゃない方としてデスタムーアの存在すらかすませる活躍をしたムドーは、一つの歴史を作ったともいえる。

 

 

ドルマゲス

強烈な見た目とキャラクター性、そして主人公たちの目前に現れながらも非道な行いを遂行するその姿にドラクエ8の名敵キャラとして名をはせるドルマゲス。

彼もまたラスボスじゃない方と言えるだろう。 旅の最初の目的として、主人公たちの行く手を阻みつつも決して捕まらないその姿は少しずつプレイヤーをむしばんでいった。

ラスボス戦というのはある程度キャラを十分に育ててから行うもので、それを考えるとまだ育ち切っていない段階で戦わなければいいけないラスボスじゃない方との戦闘は、時としてラスボス戦の苦しみをも凌駕する。ムドーもそのたぐいであり、ドルマゲスに関してもそうだ。

特に分身により3人ものドルマゲスを相手した後に、さらに本気ドルマゲスを相手にしなければいけないと分かった瞬間のプレイヤーの絶望感は筆舌に尽くしがたい。唯一の救いは直前に回復ポイントがあることと、ドルマゲスが本気になった後であれば全滅しても本気ドルマゲスから戦える点だろうか。

多分ゲマと仲がいい。

 

 

ネルゲル

ドラクエ10バージョン1.0のラスボスではあるが、ドラクエ10全体で考えるとラスボスではない、ラスボスじゃない方界の異端児。そういった意味ではドラクエ10にはラスボスだけどラスボスじゃない方がたくさんいることになる。

ドラクエ10をぼんやりとしか知らない人でも、ネルゲルの存在は知っているというドラクエ10各バージョンラスボス一の有名ボス。

そのためか、なんといただきストリートに登場している。敵陣営から登場は珍しいことではないとはいえ、異例の出世である。

未だに新しいバージョンが登場し、依然ラスボスが増え続けるドラクエ10においては、常にラスボスじゃない方としての評価が変わり続ける珍しいタイプのラスボスじゃない方である。今後の躍進に期待。

 

 

ウルノーガ

最後は、時空をゆがめられたことによりラスボスの地位から転げ落ちたラスボスじゃない方のニューエース、ウルノーガ。 

ストーリー的にはラスボス然とした威風堂々な活躍を見せているため、本サイトでもラスボスを扱う記事の際にはウルノーガを登場させることが多い。

しかし真のラスボスはウルノーガではない。

真のラスボスは他にいるというのに、ラスボス扱いされているウルノーガはどう思うのだろう。プライドが傷ついているのか、それとも自身の有能さを誇っているのか。

ラスボスじゃない方の戦いは終わらない!!

 

 

 

まとめ

ラスボスじゃない方といういまいちな扱いの割には、その存在はラスボスそのものを食っていたりする(一部を除いて)。存在感でいえば実質お前がラスボス、と言わしめるほどの実力を持っているからこそ、「ラスボスじゃない方」という地位を確立しているのかもしれない。

 

(文・やなぎアキ)

 

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