前回までのあらすじ
とうとうりゅうおうを倒したモガマル一行はラダトームに戻る。
王様から王位を譲るといわれたモガマルは、それを快諾しようとするが突如雷がモガマルを襲う。
それは、久々のルビス様のお仕置きであった。
前回
第七十三話 勇者とローラ姫は結ばれるぞ!
急にビリビリビリビリ来たけど!これはさてはルビス様だな!
なんだ!国を治めちゃダメなのか!
唐突。
え?なに?つまりこれがルビス様求める勇者像であり、こう答えることがこのアトラクションの正しい進め方?
わかるかいそんなの。
ものすごく人間のできた勇者だな!こんなセリフすっと出てこないわ!
たしかにかっこいい。モガマルからはこのセリフは出てこないだろうなぁ。モガマルもかっこいいんだけどなぁ。これが本物の勇者ってやつか……。
そしてルビス様、気に食わない展開があったら強制的に誘導するのはそれ、アトラクションとしてどうなんですか……。
さぁて、勇者がこういうってことはあとは勇者が新しい地を求めるための旅に出て、このアトラクションは終わりかな?
お?
さんざんペンダントからしか話しかけてこなかったものぐさなお姫様がここにきてようやく直接話しかけに来たぞ?
なんだなんだ?なんなら呼ぶ?ガイアスのじじい呼ぶ?あ、でもせっかくフィナーレっぽいのにごちゃごちゃうるさくなるのは嫌か。黙っておこう。
え!!
いやー、それはどうだろう?急じゃない?急すぎない?そんな一朝一夕でお姫様が城から出て旅に出るの、急すぎない?
いや危ないよぉ。それに君一国のお姫様なんだよ?見たところラダトーム王に他に子供いないみたいだし、今度のラダトームを引っ張っていくのは君なんじゃないの?
やめとこうよぉ。
大丈夫大丈夫、たまに会いに来るからさ。
お?なんかこの展開、見たな?
もしかして、またこいつ無理やりついてこようとしてる?
でもなぁ、だってこれはさすがにこっちの一存で決められなくない?王様にもちゃんと相談したほうがよくない?
だから断ったじゃんかよぉ~。どうしてこのお姫様、人の話を聞いてくれないの?対人へたくそ?いつもペンダントで会話しているから、実際の人との距離感わかってない感じ?
じゃあなおさら連れていけないよ、もうちょっと社会勉強というか、常識というか、そういうのを身につけた後に迎えに来てあげるからさ、白馬に乗って。
こっちが悪いみたいになってるよぉ~。
むしろこっちが言いたいよぉ~。隣で聞いてる王様はなんて言ってるの?こっちがこんなに断ってるんだからさ、王様もローラ姫のこと説得してよ~。
逃れられない……。これはもうルビス様が連れていけって暗に言っているのかもしれない。
いつもはストレートに雷を落としているのに、なぜかローラ姫関連のイベントは姫自身を使って進行妨害してくるぜ。
しょうがない、連れていくか。
二回も断られているのにその反応できるローラ姫のメンタルすごいな。
次回予告
ローラ姫と共に新たな旅に出るモガマル。
こうして勇者ロトの子孫であるモガマルの旅は幕を下ろした……。
と思いきや!まだまだモガロトは続く!!
次回、「勇者の旅はまだまだ続くぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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