前回までのあらすじ
雨雲の杖を手に入れたモガマルは次に太陽の石を探しだす。
ローラ姫によると、どうやら太陽の石はラダトームの地下にあるらしい。
さっそく行ってみよう!
前回
第六十五話 ラダトームの地下にやってきたぞ!
ローラ姫が太陽の石が地下にあると教えてくれた。どうせなら最初っから教えてほしかったけど。姫だけじゃなく当然王様だって知ってるはずなのになんで教えてくれなかったんだろうなぁ?
試されてた?勇者モガマル、もしかして試されてた? 姫を助けるまでしたのに、さらに試されていたとはたまげたなぁ。
まぁぐちぐち気にしていても仕方ない!
ラダトームの地下にはあっさり来ることができたしな!こんなに簡単に来ることができるとは、城のセキュリティってガバガバなんだなぁ。
そうそう、太陽の石を持っているやつがいるんだったな。たしか雨雲の杖は老人が持っていたけど、太陽の石もそうだろうか?
できればきれいなお姉さんとかがいいなあ。正直こっちに来てからというものの、ふとっちょ商人とか個性豊かなおじいさんとかガイアスのじじいとか、華がないんだよなぁ。ローラ姫がいるとはいっても、会うときは大体ホログラム的な何かだしなぁ。
うわっ!びっくりした!
え、太陽の石を持っている人がいたのか?
お姉さん?それはきれいなお姉さんですか?
じじい~~~~~~~。
うすうすわかっていたけど、なんかがっかりしちゃうじじい~~~~。
今まで会ってきたジジイの中でダントツ地味なじじいだな。
それにしてもこの驚きよう。この地下に来るのは勇者しかありえないって感じだな。セキュリティガバガバだったから誰でもこれそうなんだけど。それとも来る人来る人全員にこれ聞いてるのかな。あり得る。
モガマルは正真正銘の勇者(実績あり)だから安心だけどな!このお茶目な感じも勇者モガマルの魅力だぞ!
なんか、雨雲の杖をくれたじじいと同じことを言っているな……。友達なんだろうか。多分そうなんだろうな。
「勇者が来たらこのセリフを言おうね」って決めあってたんじゃないだろうか。そうに違いない。仲良しだな。
モガマルもさすがに気づいたか。
でも同じセリフを言ってくれることによってこちらとしても、雨雲じじいと太陽じじいはどこかでつながっているかもしれないから、この雨雲の杖と太陽の石は本物の可能性が高い、と判断しやすくなるわけだな。
簡単に連絡を取り合ったりできないし鑑定書がついてるわけでもないから、これは有効な手段なのかもしれないな。
やるな……じじいたち。
次回予告
ラダトームの地下にたどり着いたモガマルたちの前に謎の老人が。
そして手に入れる太陽の石!
これで太陽の石と雨雲の杖がそろった!虹のしずくまであと一歩だ!
次回、「太陽の石をゲットだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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