前回までのあらすじ
ドラゴンを倒しローラ姫を助け出したモガマル。
ローラ姫をつれてラダトーム城に戻ると、王と大臣はおおいにモガマルに感謝した!
前回
第五十五話 ローラ姫の愛、だぞ!
ローラ姫を無事救ったわけだけど、これはご褒美を期待してもいいんだろうか?
いやだめだろうなぁ。
そんなことを言うとまたルビス様からきっつーい雷が落ちてきそうだもんなぁ、ブツブツブツ。
ん?あ、おお。いかんいかん、自分の世界に入り込んじまっていたぜ。
そうか、王様の隣にあった空いた玉座はやっぱりローラ姫のものだったんだな。
これでローラ姫はいるべき場所に戻るんだなぁ。
そういえば王様たちってずっと玉座に座っていて腰とかお尻とか痛くならないのだろうか。
おっ!!それそれそれーい!そうかそうか、お礼は王様からじゃなくてローラ姫がくれるんだな。
いやぁ一体何をもらえるんだろうなぁ。すっごい金目のものだったらこれからの冒険に助かるし、すごい強い武器とかでもありがたいなぁ。ただでさえ強いモガマルがもっと強くなっちゃうよぉ。
なに?皆様を愛する私の心?なにそれ。物?違うよね?心だよね?
しかも皆様て。モガマルだけじゃないってこと?オレも入ってる?それ。入ってればそれでいいんだけどさ。まさかオレを差し置いてしもべ3人を含めているんだとしたらちょっとなんだかなぁ。
というか、お礼って、物じゃないのかぁ。
いやいいんだけどね?別にお礼とかご褒美を過度に期待しちゃだめだなぁとか、思ってるしね?カギを手に入れてドラゴン倒してって、けっこう大変なことしてきたし、これによってラダトームが少しは救われる部分があるはずだとは思うけど、うん、期待するのはよくないよね?
え?あ、ペンダントくれるの?心ってそういう?はーそうかぁ、ペンダントかぁ。どう思うよモガマル。
前向き~~。お礼についてぐちぐち言っていた自分がすごく恥ずかしい~。王女様からの愛という、モガマルにとってはとーーーってもウキウキのセリフを言われたというのに、そこに動じることもない!さすがモガマル!男の中の男!オレも見習わなきゃなぁ。
よしモガマル!モガマルの言う通り、あとは竜王を倒して光の玉を取り戻すだけだ!さっさとアレフガルドに平和を取り戻そう!
次回予告
ローラ姫を無事に救い、いよいよ竜王を倒すための準備を進めるモガマル。
竜王の城に行くためには虹のしずくが必要らしいがそれはどこへ?
そこへ、ガイアスが急に現れる!
次回、「じじいの不満がすごいぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王になれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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