前回までのあらすじ
りゅうおうを倒すよう頼まれたモガマル。
そのりゅうおうはラダトーム城のすぐそばにあった!
しかしそこにたどり着くには虹のしずくが必要である。情報を求めて、モガマルたちは近くの町を目指すことにした。
前回
第五十話 すれ違いカップル、ナナとロッコだぞ!
近くの町って言っていたのに、まさかのリムルダールに到着してしまった。あれ、たしか最初はガライあたりがいいんじゃ……。それでなくとも、リムルダールに行く前にまずマイラに行くべきな気が……。
いや、これはあくまでアトラクションだし、史実に則ってなくてもいいんだな、うんうん。
お、かわいいお姉さんに迎えられたぞ。
ん?だけどなんだか気になることがあるみたいだな、どうしたんだろう。
おお……どうやら恋人と待ち合わせ中だったみたいだ。「ぷんぷん」とわざわざ言うだなんて、そうとう怒ってるぞこれは。
恋人と待ち合わせ中にもかかわらず、第一町人のお仕事(○○へようこそ!のこと)もこなさなきゃいけなくて、しかも当の恋人は遅れてきてるんだもんな、そりゃ怒るわ。
こわいこわい。早く町の中に入っちゃおう。
あれ?あそこにいる男の人、やたらあたりを見回しているな。もしかして、彼女が待っているロッコって人かな?もしそうなら、彼女が町の入り口で待ってるよ!
頬骨のくっきりしたたくましい男の人だな。
じゃなくて、ほらほら、彼女は向こうでぷんぷんしながら待ってたよ!
どひゃー!!いまどき、どひゃー!て!いいなぁ。
というか、「また」って……。もしかして頻繁に間違えているのか?そんなに広い町でもないのに?そんなに間違えるなら、毎回同じ待ち合わせ場所にすればいいのに。それとも毎回同じ場所なのに間違えているのだろうか……。
だいぶ怒ってたぞぉ。大体、スマホかなんかで連絡取り合えばよかったじゃないか!
え?そんなものはない?そんなものはそもそもブルリア星にもない?おっと、口がすべったようだぜ。
お!なんだなんだ?関係ないけど「御礼」って書かれるとなぜか「おんれい」って読みたくなるな!
ここから南に4つか……こういうときは4「歩」って言うような気もするが、なるほど。そんな細かいこと、よく覚えているなぁ。なのに待ち合わせの場所は覚えられないんだな。もしかしてこいつ、その「いい物」の場所を起点に生活しているんじゃないか?
「今日の待ち合わせ場所はいい物から北に4つだな」みたいな。なんだそれ、どんな人生。
言い訳せずに素直にごめんなさいした方がいいと思うけどな。あの彼女さん、すごいおっかなそうだったし。
さぁて、教えてくれた場所には一体なにがあるのかな?
次回予告
ロッコから教えてもらった場所には一体どんないい物があるのか?
モガマルはさっそく見つけにかかる!
次回、「おお!何かいい物が落ちていたぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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