前回までのあらすじ
リムルダールにたどり着いたモガマル一行は、待ち合わせがうまくいかないカップル、ナナとロッコに出会った。
ロッコからいい物の場所を教えてもらったモガマルは早速探すことにする。
前回
第五十一話 おお!何かいい物が落ちてたぞ!
ロッコの無事を祈りつつも、今はとにかく教えてもらったいい物の方が気になるな!
一体どんないい物があるんだろうか!
えーと、場所はたしか。
そうそう!ここから南に4つだ!
さすがモガマル、情報はしっかりと聞き逃さないなぁ。じゃあ早速4つ歩いてみようぜ!
歩幅って人によって割と変わるし、あのガタイのいいロッコとキュートでかわいいモガマルだとだいぶ差が開くと思うんだよなぁ。
ましてやオレみたいなスライムだともうわけわからなくなりそうだな。
お!見ろモガマル!何か落ちてるぞ!これがもしかしていい物なんじゃないか?
カギだ!カギだカギだ!
むき出しで鍵が落ちていたぞ!今までずっと放置されていたのか?地面にカギが?
そしてこれがいい物なのか?地面に落ちているカギをいい物と呼ぶロッコの感性どうなってるんだ?というかいい物だと思うならロッコが拾っておけばいいのに。やっぱり生活するうえでの目印にしていたんじゃないのか?
そうだな、それが問題だ……。誰かの家のカギだったらどうしよう……。ロッコの家のカギとか。いや、それだとロッコがいい物と呼ぶわけがないな。
ハッ!もしや、ナナの家のカギ?
もしそうだとしたらあいつめちゃくちゃ怖いな!
なんだこのおじさん。藪から棒に現れて人の持ってるカギに言及しおってからに。
魔法のカギだって?なんだかすごそうな名前だな。ひとまず誰かの家のカギじゃなくてよかったけど。
でも通りがかりの見知らぬおじさんがわざわざ足を止めるくらいだから、きっとすごいものなんだろうな。
ますます地面にぽいっと置かれていた意味が分からないな。このおじさんみたいに価値がわかる人だったらすぐ拾っていそうなのに。
ハッ!
もしかしてこのおじさんがわざとここにカギを置き、ロッコに場所を意識させ、オレたちに手に取らせようとしていたのでは?
なんだリムルダール、不気味な町だな!
次回
スラッピの勘違いはともかくとして、魔法のカギとは一体何なのか。一体どこのカギなのか。
おじさんが言うには、沼地の洞窟が関係しているらしい。
カギを使った扉の向こうでモガマルを待つものとは!?
次回、「沼地の洞窟に行くぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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