前回までのあらすじ
アレフガルドに到着したモガマル一行は、さっそくゾーマ城へ。
城を進むモガマルたちの前に現れたのは、なんと死んだと思われていたオルテガだった!
前回
第三十四話 アリアハンの勇者、オルテガだぞ!
ゾーマ城を突き進んでいたら、手負いのおっさんを見つけたぞ!
てっきりゾーマかと思ったが、勇者オルテガと名乗ってきた。それもそうか、ゾーマがこんな人間のおっさんなわけはないか。
そうだ!オレたちは旅に出る前にアリアハンの王様からそう聞かされたぞ!
オレたちゃあアリアハンの王様とマブダチみたいなものだからな!数パートも渡って会話してきたんだ!
だからもうオルテガは死んでいるはずだ!お前はオルテガの名を語る不届きものだな!
モガマルが王様とマブダチだったのは誤算だったんだろう。
けどオレの目はごまかせねぇぜ!
あ、無視ですか。
これだけまくしたてても動揺しないところを見ると、本物なのかもしれないな。死んだと言われていたのに、実は生きていたということか?
この男の話を聞けば真偽がわかるだろう。
バラモスを倒すために冒険に出たのはオレたちと同じだな。
な、なんてこった!オレやモガマルでさえ、バラモスを倒してようやく正体をあらわしたゾーマによってさらに強大な敵がいることを知らされたのに、こいつは自分で気づいたのか?すげぇ、本当にオルテガなのかもしれない。
どうやって気づいたんだろう。「あれ?なんかバラモス、トップって感じしないな?中間管理職っぽいな?」ってなったんだろうか。
それでそれで、ゾーマの存在に気づいてどうしたんだ?
いや先にバラモス倒せや。
ゾーマの存在に気付いたとしても、バラモスも魔王であり上の世界で悪さをしていたんだから、とりあえず倒しとけや。
なんでバラモス放っておいちゃったんだよ。
バラモスという魔王がいるから倒そう!
↓
むむっ、さらに悪い大魔王がいるようだ!
↓
大穴にぴょーんっ
おかしいおかしいおかしい。しかもギアガの大穴からアレフガルドに来れたのはゾーマが起こした地響きでできたひび割れのおかげでは?ひび割れなくても来れたの?ルビス様ぁ、どうなってんのこれぇ。ひび割れていない大穴に自ら飛び込んでアレフガルドに行こうとするなんてオルテガ、チャレンジャーでありギャンブラーすぎ~。
とにかくオルテガの行動のおかげで上の世界の人たちは上の世界の人たちで苦しみ続けたのだが?根本を除去するのも大事だけど、だからといって表層の汚れは掃除しなくていいって違いませんか?
それで結局モガマルにバラモス討伐の任が下されたわけだが?なんか言ってやれ、モガマル!
無垢~~~。
ただただオルテガの話を信じ切る~。バラモス討伐のこととか頭から抜け落ちてる~。
でもそこがモガマルの良いところなんだけどな!
それにしてもオルテガさん「大穴にぴょーんっ」する前に、「ちょっとゾーマってさらにやばいやつがいるっぽいからバラモスは一旦置いておいてアレフガルドに行ってくる。ちなみにアレフガルドに行くには大穴を落ちないといけないぞ!」と家族に言っておけ。それくらいの猶予はあっただろう!
まったくもう!
次回予告
オルテガがなぜアレフガルドにいるか知ったモガマル。
勇者オルテガの物語を聞いていたモガマルがあることに気づく。
あれ?もしかして?
次回、「ということはつまりオルテガは?」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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