前回までのあらすじ
レイアムランドの双子の巫女のおかげで、オーブを集めなくてもあっさり不死鳥ラーミアが蘇った。
バラモス城に向かうにはラーミアの助けが必要だ。
前回
第二十七話 ラーミアの背中に乗るぞ!
双子が掛け声をあげただけでラーミアが復活するシステムは、なんだか不安が残るがこちらとしては楽で助かるな。
ありがたいありがたい。
お、双子からまだ話があるようだぞ。
そうなのか!神様のしもべとは恐れ入ったなぁ。モガマルのしもべは人間が3人だけど、神様は不死鳥がついているのか。
ところでこの世界の神様って誰なんだ?神様のしもべを勝手に使っていいものなんだろうか。一言挨拶くらいするのが礼儀なような気がするなぁ。
まぁいいか!こちとら勇者だしな!
ええ!!そんな制約が!?
も、もし心が汚いやつがラーミアの背中に乗ろうしたらどうなるんだろうか……。すり抜ける?それとも燃やし尽くされる?
例えば無事背中に乗れたとして、飛んでいる最中に不純なことを考えたら危ないのか?
なんて危険な乗り物なんだ……。
そもそも心正しいかどうかは誰が判断しているんだ?ラーミアか?ラーミアが「こいつ、別に間違ったことは言っていないんだけど生理的に無理だなぁ」ってなったらどうなるの?神のしもべはそういう偏った考え方はしないの?誓える?
ああ、オレの心配をよそにモガマルはすっかり乗る気満々だ。無邪気か。
でもまぁぐちぐち言ってもラーミアに乗らない事にはバラモスを倒しに行けないしな。もしかしたら心がどうであれ、ラーミアに乗れる仕様にルビス様がしてくれているかもしれないし。
お?どうしたモガマル、不敵な笑みだな。
それに珍しいな、しもべを先に行かせるなんて。
そうかぁ、モガマルの三人のしもべは皆心正しきものだったか……意外だ……。
よぉーし!
……そもそもオレは魔物だけど大丈夫なのか?悪いスライムじゃないからセーフか?いかに!!!
いよっしゃーーーー!!あぶねぇーーーー!!!
って、モガマルも不安だったのか。たしかにモガマルはたまに軽率な発言もするが、その心が清く正しいことはみんな知っているぜ!
むしろ魔物のオレが乗れたことにびっくりだぜ。
(モガマルの肩に乗っているからセーフだった可能性あるな……肩から下りないでおこう……)
おー!いざ決戦の地へ!この旅もどうやら終わりが見えてきたみたいだな!
次回予告
ラーミアの背に乗ったモガマル一行は、とうとうバラモスの城へ赴く。
真の勇者になるため、そして世界に平和を取り戻すために、世界を恐怖に陥れる魔王・バラモスとの戦いが始まる!!
次回、「決戦!バラモスだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
関連記事