ドラクエ6の仲間の一人でもあり、ヒロインとしての扱いも受ける魔法使いバーバラ。彼女はいつでも元気な、いわゆるパーティーのムードメーカーだ。そしてめちゃくちゃに可愛い。めちゃめちゃにかわいいんだ。
おおよそ17歳とは思えない天真爛漫で無邪気な姿を見せてくれる彼女は、出会ったときからその可愛さを爆発させてくる。
彼女と出会うことができるのは月鏡の塔だ。主人公一行がラーの鏡を求めて塔を探索していると、彼女の姿を見つけることができる。
うん、姿って言っても、まぁ透けてるんだけどね。
それにしても、誰からも認識されないバーバラ。かわいそうすぎる。なにこれ、守ってあげたい。さみしいよね。
挙句、こんな塔に一人で来てね、周り鏡だらけなのに自分がうつらないんだもんね。鏡の前でじっと佇むバーバラの姿が心苦しい。
透けていた仲間としては、誰からも認識されない寂しさはよくわかる。犬がかわいそうな目にあっていても助けられないしね。
などと、なんとなくしんみりしていると。
なにこれ、かわいいかよ。
「ついていこうっと!」は破壊力がすごい。ついてきてくれてありがとうございまぁす!
ハッサンは「ずいぶん強引なやつだな」と言っているが、バカ言え、こんな可愛い子に「ついていこうっと!」なんて言われる機会、そうそうないぞ。ハッサンに関していえば、そんな機会は完全にないぞ。あというてお前もけっこう強引なやつだったからな。勝手に兄弟の契り交わしてきたし。
女の子、しかも透けている子をほっとくわけにもいかないので、是非是非ついてきてもらおう。
自己紹介を忘れちゃううっかり可愛い。
しかし名前以外は覚えていないと言うではないか。ひーん、記憶喪失ですか!記憶喪失属性は強すぎるでしょう。
記憶喪失だし、透けているし、どこにいるんだかもわからないし、透けているし、おかげで誰とも話せない。どれくらいの期間そうだったのかわからないけれど、それはもうつらかったろうに。
もうこの子守るわ(確定)。
けなげ~~~~~。
(多分)久しぶりに人と会話ができるというのに、もっと喋っていいのに、じゃまなんかじゃ全然ないのに。なんなら三日三晩くらいここで話そうか?
こちらがしんみりとしているのを察してか、元気にふるまってくれる。けなげ。
もう一生守るわ(確定&確定)。
これはもう俄然ラーの鏡を見つけてあげなければ。レイドック兵士としての任務とかムドーとかいいから、もうバーバラのためにこの塔を攻略するから。君の笑顔こそが世界平和だから。
てなわけで猛スピードで 鏡を見つけると、一目散に駆け寄っていくバーバラ。
自分の姿がうつるうつると大喜び。あー、頑張った甲斐あった。バーバラが嬉しいとこっちも嬉しい。
あと、「うつるわ!」って言った後に「うつるよ!」って言うのもかわいい。17歳という女性と少女の間で揺れ動く絶妙な期間をこの一連の台詞で表しているなと、ええ、ワタクシはね、思うわけですよ。
ぴえぇぇぇぇぇえ。
たしかに!ごめん!もうしわけない!そんな寂しそうな顔をしないで!(しているのかドットだからわからないけど)
どうしようどうしよう!とオロオロしているとハッサンとミレーユにあれを使えばいいんじゃない?と諭されてしまった。ミレーユだけならまだしもハッサンに教えられるとは。ハッサンあなどれない。そういうところがあるから、ハッサンのこと嫌いになれない。
強く念じながら夢見のしずくをふりかけていくと、思いが通じたのかバーバラがしっかりと色付きになった。透明じゃなくなったよ!!
今度こそ喜んでくれるバーバラは本当に可愛い。
いやもう本当に、可愛すぎか 。
こんな可愛い子に「いじわるね」とか、ハッサンだったら絶対一生言われない。いじわるしたい派と、もうしないよ!派にわかれるんだろうな。守るって決めたからもうしないよ!派です。
願ったりかなったり~~~~。
こんなもの、即OKに決まってい……
ハッサン「ずいぶん強引なやつだな(2回目)。どうする?連れていくか?」
お前が仕切るんんんんじゃないよ!!!!こっちはもう一生守るって操立ててるんだよ!!あとおおおお、お前はほとんど許可もなくついてきただろおおおおお!!
こんな可愛い子に「今日からはあたしも仲間よ」って言ってもらえるんだから、ハッサンはもっと感謝の意を示してもいいはず。
かくして、ドラクエ界随一の天真爛漫アイドルとの冒険が始まったのだ。
もちろんドラクエあるあるの「仲間になったとたんに全然話さなくなる」、は発動するので、特定のイベント以外ではこの可愛いバーバラ発言は見られなくなる。
出会ってすぐでここまで可愛さを爆発させてくれるのだから、さぞや冒険中も可愛いだろうに……ざんねん。
そんなこんなで、仲間会話システムのあるDS版のドラクエ6に手をのばすわけだ。そこでアモスの面白さに気づくまでがワンセット。
あとハッサンのことは本当はめちゃくちゃ好き。控えめに言って最高。
(文・やなぎアキ)
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