雑魚敵が強くて下手するとボスよりも苦戦してしまう、
という経験はドラクエプレーヤーの皆さんでしたらあると思います。
1のリカント、2のマンドリル、5のブルーイーター・レッドイーター……
思い出すだけでも憎らしい。
しかし「雑魚敵が強ければ自分も強くなればいい」という単純明快な解がRPGにはあるので、とりあえずレベルをあげて物理で殴ったり呪文で燃やしたりする勇者は多いはずです。
そんな中、一筋縄ではいかせてくれないモンスターがいます。
それが、
ストーンビーストさんです。
ドラクエ6の地底魔城で初お目見えされたあの青の巨体。
この世のものとは思えない造形に思わずぞっとします。
地底魔城の番人であるというこの石像は最大二体で現れます(SFCの場合)。
このストーンビーストさん、
同時期に現れる他のモンスターの比ではないくらいの圧倒的強さを誇ります。
すごい、すごいぞストーンビーストさん！
以下、ストーンビーストさんのむかつくかっくいいところ。
防御力が高い
ハッサン：なんてこった！俺の攻撃が全然きいてねえ！
ミレーユ：ヒャド！っ、魔法も全然効かないわ……ベホイミのMPを取っておかなきゃいけないのに
バーバラ：ギラもメラもぜーんぜんだわ！
あなた ：……
攻撃力も高い
ハッサン：ああっ！またバーバラがやられたぞ！
ミレーユ：まだレベル上げが十分じゃなかったものね……
あなた ：……
ベギラマがえげつない（しかも二体連続で使ってきたりする）
ハッサン：くそ、俺たちに大して耐性もないうちはきついぜ！
ミレーユ：待って、もう一体も使ってくるわよ……！せめてアストロンにしてほしいわ！
あなた ：……
雑魚敵なので何度も出てくる
ハッサン：一回逃げるぞ！
ミレーユ：きゃああ！また出てきたわ！同じ個体？同じ個体なの！？
あなた ：……（コントローラーを投げ出す音）
ストーンビーストさんの余りの強さに上記のように散っていった冒険者は数多にいることでしょう。
番人どんだけ置くんだ。あとバーバラどんだけ死ぬんだ。
ドラクエ6といえば職業システムによる強さのインフレがしばしば話題に上がりますが、この時点ではまだ転職はできません。
またその職業システムのおかげで冒頭にあげたレベルを上げて物理で殴る戦法がやりづらいのです。
※レベルを上げすぎると熟練度を稼ぎにくくなってしまうため転職前にレベルを上げすぎると後が大変。
地底魔城の底にはボスが待ち構えていることもあり、ストーンビーストさんに全身全霊をもって戦いを挑むことができないのもなかなか悔しいです。
しかも地底魔城を攻略して一安心と思っていたらその先でもしつこく出てきます。
フィールド上で出てきた日には何の番をしているんだとただただ不思議でなりません。
地底魔城を干されて職探し中なのでしょうか。
そう思うとペアで行動しているのがなんだか可愛らしくも思えます。仲良しか。
「うちら次も同じとこで番しよーね！」
このように登場作品は少ないものの、私たちに圧倒的存在感を示してくれたストーンビーストさん。
彼は間違いなくドラクエ6最強の雑魚敵と言えるでしょう。
……おっと、キラーマジンガが来たようだ！逃げろ
（文・やなぎアキ）
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