前回までのあらすじ
サマンオサの王様の悪政を知ったモガマル。
このままにはしておけない。なんとか王様に会って、非道なことはやめるようにお願いしなければ。
前回
第十八話 兵士に取り囲まれてしまったぞ!
オレの提案によりサマンオサの城に潜り込んだモガマル。早く王様に会って直談判しなければ!
と、言ったそばから王様登場。怪しいやつ呼ばわりされてしまった。ジパングのときといい、この国の長は基本的に旅人を怪しいやつだと思いすぎだ。……旅をしているやつが清廉潔白とも思えないか。やれやれ。どうするかなぁ?
ここは一つ、モガマルの口のうまいところを見せるべきじゃないかぁ?
有無を言わさない!!!
さ、さすが悪口を言っただけで処刑する暴君。というか、城に侵入していきなり王様に会いに行くなんて悪口を言うよりも重罪だ。サマンオサじゃなくても問題だ。牢にぶち込む前にそもそもこのまま打ち捨てた方がいいのでは。
なんてこった、こんなに囲まれるとは……。ここはひとまず。大人しく捕まっておいた方がいいぞ。モガマルが本気を出したら、いくら兵士が何人かかってこようが一人も無傷では済まないからな……。
大人しく牢屋についていこう。
以下、大人しく牢屋についていくモガマルの図。
牢屋、真っ暗だな。ここまで手際よく牢屋に連行されるとは。国のトップがあんなでも、兵士たちっていうのはちゃんと育つものなんだなぁ。
牢屋には入れられてしまったけど、兵士たちに抵抗しなかったのは正解だと思うぞ。あいつらはむしろ、モガマルが本気を出さなかったことに感謝をするべきだと思うな。王様の非道な行いを止めるどころか、サマンオサ自体を破壊してしまうところだったぜ。
そうそう、あの兵士たちは人間だったからな。それはこのオレの鼻が保証するぜ。
ここにきてモガマルのド正論。鉄腕アトムのロボット法のようなことを言うな、君は。
[鉄腕アトムのロボット法]
●ロボットは人間に尽くすために生まれてきたものである。
●ロボットは人を傷つけたり殺したりしてはいけない。
鉄腕アトムのロボット法 - マルチメディア/インターネット事典
モガマルは……ロボットだった……?
次回予告
牢屋に閉じ込められてしまっては何もできない。やはり兵士に囲まれたときに強行突破するべきだったか?いやでもそれは……。
って、なんだこのまばゆい光は!
次回、「勇者は人間の味方だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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