前回までのあらすじ
スラッピの活躍により、ヒミコがやまたのおろちだと気付いたモガマル。
するとヒミコは正体を現し、モガマルたちに襲い掛かってきた!
果たしてモガマルたちはやまたのおろちを倒すことができるのか!?
前回
第十五話 決着!ジパングに平和を!
やまたのおろちとモガマルたちの激闘を制したのは、当然モガマルだ。3人のしもべもよくやった。
当り前さ、モガマルの強さを見くびっちゃあいけねぇよ、いけねぇなぁ。
この勇者の記憶追憶アトラクションはたまにこういう演出が入る。真っ暗になってテキストだけが目の前に映し出されるんだ。ものすごくVRっぽい。これは細心のVRを使ったアトラクションなんだろうな。ルビス様もハイテクなものを持っていらっしゃる。
おお、ジパングに来た時に初めて会った子供じゃないか。泣いてばかりいたが、やまたのおろちがいなくなって喜んでいるみたいだ。
やまたのおろちをそのままにしていたら、そのやよい姉ちゃんもいけにえになってしまっていたんだもんな。間一髪だったようだ。
子供も驚け。
そういえばジパングに来てから、住人はこの子供しか見ていないな。ヒミコはやまたのおろちだったし、やよい姉ちゃんは名前を聞くだけで姿を見せないし。おとなはみんなというが、本当にいるのだろうか。な、なんだか急に怖くなってきたぞ。
ひぃっ。
いや、待てよ。これはあくまでも勇者の記憶を追憶するアトラクションだ。さっきも言った通り、VRゲームのようなものだろう。つまり、データ容量を削減するために重要な人物のデータ以外は入れていないのかもしれない。なるほど、それなら納得だ。これだけ壮大なアトラクションだからな。そうやって容量を節約しないと実現できないんだろう。なるほどなるほど。
オレの思惑などつゆ知らずモガマルは喜んでいるなぁ。別に勇者じゃなくてもモガマルならいくらでもその力でいいことができると思うけどな。
だけどこれが勇者の旅なんだな。なかなかスリリングで楽しいじゃないか。ブルリア星を冒険するのも面白いが、このアトラクションは退屈しなさそうだ。
よし行こう!さらばジパング!次は一体どんな冒険が待ち受けているんだろうか!!
次回予告
ジパングをあとにしたモガマル一行。辿り着いた町は人々が暗い影を落としていた。
話を聞いてみると、王様がひどい悪政をしているらしく、その内容にモガマルは驚愕する!
次回、「サマンオサの王様はやばそうだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!!
(文・やなぎアキ)
次回
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