サラボナの大金持ち、ルドマン。彼の先祖、ルドルフはものすごーーい人物なのだ!!
ビアンカやフローラそっちのけでルドマンに求婚してしまうあなたなら当然知っているだろう、ルドルフその人のことを!
150年前、世界を(多分)恐怖のどん底に陥れた超特大モンスター、ブオーン。
このブオーンの強さは折り紙つきで、主人公たちが戦いを挑めるタイミングでノコノコ会いに行くと、よほど態勢を整えていない限りボコボコにされる。ノコノコボコボコ。マリオもびっくり。
そんな超強いモンスター・ブオーンを封印したのが、ルドマンの先祖・ルドルフ。すごすぎるぅ!!
めちゃくちゃすごい歴史的偉人だったに違いない!150年前の世界ではまさしく勇者としての扱いを受けていたに違いない!
さらにさらに、ルドマンの先祖にはルドルフ以外にも偉人がいる。
それは、ルドスト!
知らない方もいるかもしれない。彼はプレステ版のドラクエ4で登場するキャラクターだ。移民の1人として登場し、移民の町に移住してくるホビット風のおじさんである。それがルドスト!安定の「ルド」!!
このルドストこそが、ブオーンを封印したあのすんごいツボの発案者なのだ!ルドストの話によれば、そのツボは100年間は魔王を封印することができるだろうと言うのだ。なんという技術!結果的には100年どころか、150年もツボに封印することに成功している。すごい。
ホビット風の男だったことから、ルドルフ、そしてルドマンにもホビットの血が流れてるのかもしれない。わからなくもない。
そんな超スーパーツボを使い、ルドルフはブオーンの封印に成功したのだ!
しかもブオーン、150年経って復活したときには、因縁の相手ルドルフを探し出す前に”準備運動”と称して主人公たちをぼっこぼこにしてのける!ほんとに準備運動なのか?と疑いたくなるその強さは、150年前の当時であればさらなる強さであったことを暗に物語っている。恐らく魔王すらも凌駕していただろう。
それを封印した男、ルドルフ!!
「倒すわけでもなく、ツボに封印することしかできなかった人でしょ?」
と思っていた方は、認識を改めていただきたい。
ブオーンが無敵の強さを誇っていたことは理解できるだろう。当然封印するのだって一筋縄ではいかないはずだ。そんなことをしている間に、瞬殺されてしまうだろう。相手の猛攻をかいくぐり、封印の術をかけられる手練れだけがブオーンを封印できるのだ!
そもそもブオーンを封印する術がすごい。ツボに封印する力があるのは当然だが、そもそもツボにブオーンを入れなければツボの効果を発揮するのは難しいだろう。
ではどのような術を使ってルドルフはブオーンを封印したのだ?
…………。
あ!!
わかった!!
魔封波だ!!
魔封波は漫画『ドラゴンボール』に登場する必殺技の一つ。
亀仙人や鶴仙人の師匠である武泰斗が編み出した、相手を殺さずに容器に封印する特殊技。
密閉出来る容器と「大魔王封じ」と刻印されたお札の使用が絶対条件で、どちらか一つでもないと封印は失敗に終わる。作中では電子ジャーや梅干しの壺などが使われた他、特殊なケースとして「大魔王封じ」の文字が直接刻印された小瓶が使われたこともある。
ルドルフが使った術も魔封波に違いない!恐らく隠された歴史として、武泰斗さまの弟子には亀仙人と鶴仙人の他にもう1人いたんだ。もしかしたらルドルフ本人かもしれないし、ルドルフの先祖かもしれないし(ルド仙人)。
ツボの底に「大魔王封じ」と書いてあった可能性も否めない。もしかしたら、武泰斗さまから習得した魔封波を自分流にアレンジしたのかもしれない。すげぇぜルドルフ。
しかもルドルフのすげぇところはまだある。魔封波は術者の体への負担が半端ない。現に武泰斗さまと亀仙人は命を落としているのだ。体力によほどの自信がない限り、魔封波は非常に危険だ。
しかしルドルフは、魔封波でブオーンを封印したあと、なんと日記まで書いて子作りまでして子孫に危険を知らせている。余裕だ。さすがだ。
ブオーンのあの巨体から際限なく繰り出される攻撃を避け、魔封波を使いツボに封印し、さらには子作りまでしちゃう。ルドルフめちゃくちゃ強い。
どうだ、ルドルフのすごさが十二分に伝わっただろう。まさか魔封波の使い手だったとはな。
ちなみに、それだけすごい先祖を持つルドマンも負けてはいない。主人公たちがブオーンを倒し、またツボに封印したあと、二度とこのようなことが起きないようブオーンを弱体化させる術を使う(リメイク版のみ)。ルドの血をひくものはただものではない。
(文・やなぎアキ)
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