ドラクエには名台詞がたくさんある。その中にはビジネスの場で使える台詞というのもある。今回はドラクエの台詞たちのなかから、ビジネスで使える台詞のほんの一部を紹介していく。
そもそも最初期のドラクエは、王様に竜王を倒して光の玉を取り返してきてくれ、あとついでに姫も助けてきてくれ、という依頼から始まる。依頼、そう、王は顧客だ。顧客からの要望には全力で答えなければいけない。
冒険はビジネスだ。 続く2も3も王からの依頼から始まる。他作品だって、旅の道中にやたらと依頼されまくる。勇者ともなれば世界中の人々が顧客。
そんな圧倒的ビジネスシミュレーションゲーム『ドラゴンクエスト』。実際のビジネスシーンでそのノウハウをいかんなく発揮すべきだ。
前置きはもういいだろう。早速今すぐ使えるドラクエのビジネス名台詞を紹介していく。
あなた知ってますか?
仕事をしていると、どうしてもわからないことは出てくる。自分で調べて解決できるのならいいが、それでもどうにもならなくなったときは有識者に聞くのが一番だ。それをせずただ無為な時間を過ごすのは、愚か者のやることだ。
もう調べつくした。自分がおよそ考えられる事象も検証してみた。だがだめだ、グーグルの力を持ってしても、解決に至らない。
さぁ、意を決して立ち上がり、上司なり先輩に近づいていってこう言うんだ。
「あなた 知ってますか?」
見えてこないか。
「なにこいつ急に」とイライラした眼差しを向けてくる上司の顔が。怖い。
そして 夜が 明けた!
仕事が切羽詰まってくると、もはや徹夜をせざるを得ない状況が生まれてくる。コンビニで夕食を適当に済ませ、少しだけ仮眠をとり、エナジードリンクで睡魔をごまかす。
そして訪れる。
「そして 夜が 明けた!」
無慈悲の夜明けである。夜明けに気づいていない人には、このテキストを見せて回ろう。ほら、そろそろみんな出勤してくるぜ。
私のことなら心配しないで。
仕事では協調性が求められる。チームワークは大切だ。リーダーにはリーダーシップが求められるが、メンバーには当然メンバーシップが求められる。自分の役割を果たすだけではなく、自ら率先して行動し、集団を支えていくことがメンバーには求められる。
だがそうはいっても、誰かと一緒に仕事をするのはあまり好きではない人がいるのも事実。誰かと協力することでむしろ仕事の進みが遅くなることもある。手を差し伸べるな、煩わしい、と。
「何か手伝えることありますか?」「そのタスクこちらで巻き取りましょうか?」「チームの親睦を深めるために飲み会をしよう」
そんなもん求めてねぇと思うならば、言ってやれ言ってやれ。
「私のことは心配しないで。今までだって1人で やって来たんだもの。」
これを言うからにはちゃんと結果を示していかなければならない。ビジネスの場では過程より結果が大事だ。
では また 会おうぞっ!
定時退社。魅力的な響きだ。だがなぜ魅力的な響きに感じるのか。定時退社できる時の方が圧倒的に少ないからだ。残業だ。残業がいつでも邪魔をする。
いや、残業が邪魔をしているだけならまだましだ。一番厄介なのは同調圧力だ。
「まだみんな仕事しているんだけどぉ??」という無言の圧力により、自身の業務は終わっているにもかかわらず定時退社できない。そんなことはあってはならない。
定時退社は我々労働者の権利だ。もはや義務であるべきだ。同調圧力に負けず、上司から嫌味を発せられる前に、威厳を湛えて言え。
「では また 会おうぞっ!わっはっはっはっ!」
これはもう帰宅させざるを得ない。呆気にとられている職場の面々の顔が浮かぶ。ただ鏡を目の前で掲げられたら、その日は帰るのをあきらめた方がいいかもしれない。
会話を途中でやめたい時は
仕事中でもたまには私語をしたい。ちょっとした無駄話から仕事仲間と親しくなっていくものだ。だが、そんな私語から逃れたいときがあるもの事実だ。
なぁーーにが楽しくて上司の武勇伝を聞かなければいけないのだ。そういうのは大体そのままお説教コースだ。別にこちとら悪いことをしたわけでもないのに。有難がっているとでも思っているのだろうか。おめでたいやつらだ。大方仕事が大して回ってこなくなって、暇になってしまったのだろう。その辺の若手を捕まえて己の虚栄心を満たしたいだけだ。こっちゃぁまだ仕事があるんだよ!!
そんなときは思い出してくれ。
「会話を 途中で やめたい時は その場から 移動すれば いいでげす。」
答えはシンプルだ!移動してしまえばいいのだ!
たとえ上司がまだ何かを話していても、勇者たちと同じように真顔で無言で走り去っていけばいいのだ!
上司だって、そんな不気味な行動をとるものに今後話しかけたりすることもないだろう。サンキューヤンガス。
ここで紹介したものはほんの一例だ。社会で戦うあなたも、ぜひ自分にピッタリなビジネスで使えるドラクエの台詞を探してみてほしい。ビジネスで使えるというか、社畜が使える、になっている気もするが。
例えば昼休みが終わっているのに机に突っ伏して寝たままの後輩に
「返事がない。ただのしかばねのようだ」と言ってみたり。
(文・やなぎアキ)
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