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【音楽】曲そのものもだけど、タイトルもいいよね(前編)

ドラクエの音楽は、曲そのものもいいけどタイトルもまた良いよね、という話をこれまでしていないではないか。

しよう。

 

ドラクエの曲の中で、このタイトルはいいなぁと思ったものをあげていく。曲ではなくタイトルそのものにフォーカスを当てたい。

初期のころは「街」!とか「洞窟」!とか「戦闘」!とかドストレートなものが多く、これはこれで潔くて好きなのだが、そういったものは今回は除外する。

 

なおタイトルの横のナンバリングは、初登場時の作品を記載。

長くなりすぎたので前後編にわけてお届けする。

 

王宮のメヌエット(ドラクエ4)

城で流れる曲。

メヌエットという聞きなれない言葉から放たれる気品。よい。とてもよい。

メヌエットとはフランスが発祥の宮廷舞曲、要は楽曲の形式の一つである。四分の三拍子で穏やかに奏でられる、まさにお城の舞踏会にぴったりな楽曲だ。

これに「王宮」とつくだけでなんだかものすごく格式が高いような気がして好き。

王宮の○○とつくのは他にも結構ある。

王宮のロンド(3)、王宮のガヴォット(8)。こちらも楽曲の形式。

王宮のトランペット(5)、王宮のホルン(7)、王宮のオーボエ(9)、こちらは楽器。

ガヴォットもなかなかいいが、やはりメヌエットが一番タイトルとして一番好きだ。優雅な感じがするからだろうか。

 

街の人々(ドラクエ1)

タイトルからわかる通り、街の曲だ。

「街」というタイトルはドラクエ4だった。そういえば「街」ってゲームがあったな。

街とは、そこに生きる人々あってこそ。人が集まるから街になる。人々が行き交い、交流し、様々な愛をはぐくんでいく。そんな営みがタイトルから見て取れる。この平和を守るために、戦わなければという気持ちにさせられる。タイトル一つとっても、どらがが感じられるのだ。

同じようなタイトルだと、5の「街は生きている」も好き。そこに建物や施設があるだけでは、街になりえないのだ。

 

ぬくもりの里に(ドラクエ6)

なんかあったかい!!ドラクエ6はなんだかあったかい!!

これは村の曲のタイトルだが、街のタイトルは「木洩れ日の中で」。これもあったかい!

タイトルから遠赤外線を感じる!パンを焼いたら美味しいパンが焼きあがりそうなタイトルだ!

 

 

希望はいずこへ(ドラクエ11)

こちらは崩壊後の世界の最後の砦等で使用される曲。

あまりにもそのときの気持ちを表したタイトルで驚きだ。

絶望に打ちひしがれすぎている。「絶望」みたいなタイトルよりもつらい。

今一番すがりたいはずの希望が、いったいどこにあるのかわからない、何を頑張れがいいのかわからない。そんな悲壮感が見て取れる。

曲自体は絶望な曲調から徐々に希望を見出すような曲調になっていくので、どこにあるのかと探すその気持ちこそが希望になりえるんじゃないなぁとさらに想像してみる。

 

酒場でブギウギ(ドラクエ3)

本来ドラクエ3では「ブギウギ」というタイトルらしい。それが8で再登場した際に「酒場でブギウギ」というタイトルになった。モンスター格闘場など娯楽施設で流れており、8だとタイトルの通り酒場で聞くことが多い。

もうさ、タイトルから漂うさ、楽し気な感じがさ、すごいよね。踊っちゃうよねこれは。金曜の夜にでも踊っちゃう勢いだよね。

そもそもブギウギって聞いたことあるけどなんだ?と調べたら、ブルースやジャズ、ロックンロールなどで使われるリズムで、元々はピアノで演奏されるのが主流だったらしくブギーとも呼ばれるらしい。調べてみるとなかなか奥が深そうだったので興味がある方はどうぞ。語感があまりにもよすぎる。

似たような曲のタイトルで9の「酒場のポルカ」があるが、ブギウギの方が好き。

 

ずっこけモンスター(DS版5や6)

ずっこけと聞くと、三人組か男道かみたいなところがある(どっちも「ズッコケ」が正しい)が、そこにモンスターも加えていただきたい。

DS版の5・6のタッチペンを使うミニゲームで使われる曲だ。

元々あった曲ではないためか、明らかに他の曲から浮いているタイトルである。ずっこけと聞くとなんだかひょうきんでお調子者で、「ほんとにお前は仕方ない奴だなぁ」感が増す。

この曲のタイトルどうしようかな~で、ずっこけモンスターだなって決まる瞬間、めちゃくちゃ楽しそう。

 

時の眠る園   (ドラクエ7)

好き。このタイトルすごく好き。エスタード塔の謎の神殿で流れる神秘的な曲のタイトル。

謎の神殿のことをそのまんま表しているんだけど、華美な装飾もなく、必要最低限を伝えてきている感じがすごくいい。

彼らの旅路にいちいち話タイトルを入れるなら、2話くらいに出てくるやつ。第二話 時の眠る園。良すぎる。

このたった五文字で、おいそれと足を踏み入れてはいけない、人智を超えた何かが眠っている場所だ!と背筋をゾクゾクさせてくる。

 

集え、者たち(ドラクエ9)

ダーマ神殿で流れる曲。10でもダーマ神殿で流れる。

世界中から多くの強くなりたい者たちが集まる場所で流れる曲、だからこそのタイトルである。「者たち」というのが何気にいい。出自も目的もバラバラの有象無象の人々だからこその、なんかちょっとぶっきらぼうな感じ。こういうちょっとした言葉選びに魂は宿る。

「集え」という命令口調なのも、闘争心をあおられてよい。間違っても「ぜひお集まりください」なんて行ってはいけない。天下のダーマだぞ。

 

 

迫り来る死の影(ドラクエ7)

戦闘、ではなく洞窟の曲。

なかなか秀逸なタイトルだと思う。

魔物のいない平和な世界で暮らしていた少年たちに突如突き付けられる、今まで感じたことのない恐怖。それはまさしく死なのだ。洞窟という暗く狭い場所において、どこにそれが潜んでいるかわからない。そこの曲がり角にいるかもしれない、いやもしかしたらもう後ろまで迫ってきているのかも。そんな恐怖心を、影と表す。この旅はただ好奇心を満たすためだけの楽しい冒険ではない。文字通り命をかけた、恐ろしいものとの闘いでもあるのだ。

マリベル大丈夫だよ、そりゃ魔物じゃなくて自分の影だ。

 

ひんやりと暗い道(ドラクエ8)

こちらも洞窟で流れる曲。

わかる。なんかドラクエ8の洞窟、寒そう。曲のせいなのか内装(内装?)のせいなのかわからないが、寒そう。

3Dグラフィックになったことにより、洞窟内の苔や湿った感じがよりリアルになったからだろうか。間違いなくひんやりしている。

そんなドラクエ8の洞窟を見事に表したタイトル。あと、基本洞窟の曲タイトルは洞窟であることや恐ろしいことを伝えてくるのだが、「ひんやりしてるんだ~」という情報が先行してるのが面白い。ひんやりしてるんだ~、夏とかいいね~。

 

前編は以上!

どれもいいタイトルすぎる。これだからドラクエはやめられない。

 

後編

近日公開

 

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