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【ドラクエ4】ドラクエ4のフィールド曲って当然どれもいいよね。

もちろんどの作品のフィールド曲もいいんだけどね!

優劣とか決めるのすごく無理なんだけどね!

 

ドラクエ4は五章からなるだけあって他よりもフィールド曲が多いのが特徴。

せっかくなので各曲の個人的な印象などを書いていくぞ!

 

戦士はひとり征く

第一章のフィールド曲、ライアンの曲だ。

思いのほか軽快な曲で、おおよそおっさんの一人旅とは思えない。が、ホイミンがパーティーに加わるとなんだかしっくりくる。

子供が行方不明になるという穏やかではない事件を調査しているにもかかわらず、フィールド曲はなぜか穏やか。でもホイミンがいるならそれでOK。憧れの人間と旅ができてちょっと浮足だっているような気がする。ホイミスライムだけに。

あれ、これってホイミンの曲なのか???

 

 

おてんば姫の行進

第二章、アリーナたちのフィールド曲。

おてんば姫というだけあってなんか楽しそう。

城をとうとう抜け出して、外の世界には一体何があるんだろうか、という期待が隠しきれていない感じが曲によく現れている。特にファミコン版の音源はそれが顕著なように思える。スキップでもしそうな勢いだ。

思い切りアリーナの心情って感じの曲なので、クリフトとブライはこれについていっているのか、大変だな……と心中お察ししたりしてしまう。特にブライはこのテンポで旅をするのは足腰的にきついだろう。アリーナが先走る中、あとを追うクリフトと息を切らして立ち止まるブライが目に浮かぶ曲だ。

 

 

武器商人トルネコ

第三章のトルネコさんのフィールド曲だ。

あくまでもトルネコは商人。戦士ではない。そして旅の目的も、腕試しなどの力が必要なものではなく、あくまでも自分のお店を持つというものであり、それこそ一介の商人らしい。だからこそフィールド曲もこれまでのドラクエの中で群を抜いて緊張感がない。いやぁ今日はネネの作ってくれたお弁当を持って、ちょっと遠出しちゃおっかな~というトルネコさんの考えが透けて見えるほどおだやかだ。

あと低音なのがトルネコさんの体型を表しているようで好き。軽快でもあるけど、その低音さゆえに足取りはアリーナほど早いわけではないのがよくわかる。

 

 

ジプシーの旅

マーニャとミネアの第四章のフィールド曲だ。

ジプシーは一つ所に住まず各地を転々としているイメージがある。

マーニャとミネアもまた、父の仇を討つために日銭を稼ぎ旅を続けている。彼女たちのフィールド曲はそんな彼女たちの今をよく表している。

決して明るい旅ではないのだ。世界にたった二人きりの家族と共に、自身の持つ芸を駆使して絶対に仇をとるのだという二人の内なる想いを感じる。

ところで、この曲FC版とそれ以外とだとかなり違う曲に聞こえる。ファミコン版はわりと力強いのに対し、リメイク版などはかなり悲しい曲調だ。音源が違うとはいえ、ここまで印象が変わるほど演奏の仕方を変えるのはなぜなのだろうか。

 

勇者の故郷

第五章で仲間が全員集まるまでのフィールド曲。

ドラクエ1のフィールド曲や、ドラクエ2の3人揃う前のフィールド曲も切なげではあるが、勇者の故郷にはかなわない。

切なさではない、悲しみなのだ。家族を失い友達を失い故郷を失った勇者は、たった一人で旅に出ることを余儀なくされてしまった。その悲しみがこれでもかと表現されている。

世界を救う勇者とは言われても、今はまだ故郷を失ってしまったこの悲しみでしか足を前に運べないのだ……。つらい。

 

馬車のマーチ

第五章で仲間が集結したあとからのフィールド曲だ。

それまで故郷を失っていた悲しみに暮れていた勇者だが、仲間たちが集結したことで一転。自身の勇者としての使命がこれまでより一層身に染みたのか、絶対に負けないという固い意思の元前に進もうとしているのだと感じる。

主人公の成長と心情をフィールド曲の変化で表すのすごすぎる。ドラクエ4すごい。すぎやまこういち先生すごい。天才すぎる。

 

ピサロは征く

リメイク版の第六章でピサロを先頭にしているときの曲

哀愁がすごい。そして曲の途中からの盛り上がりがすごい。舞台とかでかかりそう。

ピサロの身になにかあったのだ!それもすごく悲しい、許しがたいことが!というのが曲だけでわかる。さすがすぎやまこういち先生……。

ちなみにこれの元となっている「ピサロ」(主にピサロ登場時などに流れる曲でこちらもリメイクのみ)はイントロが優しげでそれも好き。ああ~、この人も愛する人を失ってこうなっちゃったんだよねぇというのがよくわかる。一曲の中に物語を感じるのはドラクエ5の「哀愁物語」に通じるものがある。

 

どの曲も最高なのはわかりきっているが、ちょっと言語化してみると改めて好きだなぁと思える。

もう一度プレイしてみて、各曲を聞いてみるのも良いだろう。

 

(文・やなぎアキ)

 

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