ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第九十五回目はラグレイ!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
※前回で四精霊終わったのに、ここでラグレイかよと思うかもしれませんが、思い出しちゃったのでしょうがないです。
見た目
戦士の汎用グラフィックだが、鎧の色がピンクになっており特別感がある。ピンクの鎧の戦士といえばドラクエ4のライアンもだが、彼とは大違いの男だ。
リメイク版でも同様の見た目だが、より大柄で且つひげ面なためたしかに強そうな印象を受ける。
でもなんだろう、このぬぐえないうさん臭さは。ピンクだからだろうか。しかしライアンもピンクだし……。いやでもライアンも見ようによってはうさん臭いか?と思ったり……。
人物
ホラ吹きである。本当にどうしようもないやつである。
メザレでは英雄復活が待ち望まれていることを知ってなのか、英雄に成りすましてメザレに滞在している。
主人公たちが本物の英雄メルビンを連れていることを知ると、頼むから本当のことは言わないでくれと懇願してくる。なんなんだ?やっていることがほぼ詐欺。
あと大食らい。
英雄本人であるメルビンはどう思っているのかというと、どうにも憎めないらしい。メルビンが言うならいいか……。
最終決戦時には、自分も一緒に戦っていたと口裏を合わせるようお願いしてくる。これを断ると恨みがましい目で見てくるのだが、ここが一番腹の立つポイントかもしれない。こちらが本物のため下手に出ているが、怒らせると手が付けられなさそうなヤバイ匂いもする。
なぜ彼のようなものが存在しているのか。ゲーム上の存在意義自体もよくわからない。ニコラは英雄を見つけたらメザレにとどまってほしいと考えているため、メルビンのことを考えれば彼が偶発的に影武者になってくれたのはありがたいが。そもそもラグレイはなぜホラを吹いたのか。食いっぱぐれないと思ったのであれば洒落にならないほどには詐欺だし、目立ちたかっただけなのだろうか……。
だが現実世界でも承認欲求を満たしたくて変に目立とうとする人、いるもんな……。時代の先駆け的存在なのかもしれない。
神と謁見する際にはバレるんじゃないかとひやひやしていたようだが、なんせ神の中身はオルゴ・デミーラなのでバレるはずもなく。あの場面は完全にギャグだったな。
なぜかリートルードのかしこさランキングにランクインしている。力自慢のほうじゃないのかよ。
ストーリー
神の兵の子孫が住み、英雄の伝説が残る小さな集落、メザレ。
人々は英雄の復活を待ち望んでいた。
特にニコラはそれが顕著であり、できることなら自分が探しに行きたいと思っているほどだった。
そんなある日、英雄を名乗る旅の戦士が現れる。
待ち望んでいた英雄だ!と村中(ニコラの家のメイドは除く)大喜び。ニコラは彼を家に招待し、手厚く歓迎した。
ちょっと待ったー!!
そいつは英雄じゃないぞ!と言いたい気持ちをぐっとこらえ、おかげさまで本物の英雄は一緒に戦ってくれるわけだしな……と溜飲を下げ、今日も主人公たちは旅を続ける。
性能
一応戦えないわけではない。
見た目はゴリゴリの戦士だが魔法も使え、なんとその威力は大木を黒焦げにするほど。かしこさランキングにもランクインするくらいだし、魔法使い系の職業のほうが向いていたんじゃないだろうか。自身の適性をよくわかっていない模様。
最終決戦時には、自分がオルゴ・デミーラを倒す、と一か月ほどメザレを離れていた模様。当然一緒にオルゴ・デミーラを倒したわけではないが、メザレ周辺の敵を倒していたのではないかという話はある。これが本当なのだとすれば、決して弱いということはないのだろう。なんなら平和ボケした現代基準ならば、魔法の威力も加味すれば相当の実力者なのかもしれない。英雄を騙ろうと思っただけはある。
真の実力者である主人公を恨みがましく見る厚かましさといい、メンタルも相当強い様子。真っ当に生きたらいいのに。
その他の活躍
そんなものはない。
総評
変なサブキャラがひときわ多いドラクエ7の中でも、特に変なキャラである。なりすまし、しかも対象が英雄。謎である。しかしこういう意味不明な奴がゲームに一層の深みをもたらす。古式ゆかしい伝説が残る村で、こういう詐欺を働くものが出てくるのも妙にリアリティがある。
余談だが、ラグレイの記事書いてない気がするな~と思い「ラグレイ」でサイト内検索をかけたところ、3件もある!となったのですが、全部「ギ"ラグレイ"ド」の話だった。
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